発想頼りで細部はわりと適当
ひぐらしのようなループもので最初はドキドキしていたものの、後になるにつれてもう少し絡みあわせるか期間を長くして欲しいと物足りなくなった。越えた後が内容が薄いから余計に。結局タイトル画面で感じたままのハーレムラブコメ。時間移動以外はあってないような内容。かといって失速するほど盛り上がってもいない。ほのぼのを求める人には向いてると思う。絵は綺麗で可愛い。声は・・・委員長と沙蘭が音の高低差が無いため棒読み気味。委員長が高い方、沙蘭が低い方で。
シナリオは結構適当。分岐するって言ったりしないって言ったり。
華澄ルートは何度も華澄を選んだのにふたまた扱いされてああいう展開になるとか、君望オマージュでもしてるのかと言いたくなった。あそこは別にBADを用意するとかまたループに入るとかしてほしかった。シナリオの不都合をプレイヤーがケツを拭くことになるのは勘弁してほしい。後から割り込んできて粘着した挙句仕方ないから澄香と付き合う、とか澄香にも主人公にも悪い後味しか残らないわ(実際一旦キャラ変えた)。逆に言うと望みが無くても頑張って頑張って主人公と付き合えた澄香ってすごくいい娘。だからこそあの選択肢は制作の手抜き。
完璧超人過ぎて出番が削られた華澄。他キャラとの多くの縁を持つ彼女はもっと活躍できたと思う。もったいない。華澄の声ってあおかなの明日香の人か。こちらの方がしっとりしてて好きだわ。
おまけシナリオは1話と3話の主人公がダメ。主人公のキャラを変えてまでする話じゃない。
沙蘭ルートはBAD END。もうね・・・
NTR同人のヒロインみたいな安いキャラ。暴力振るっても周りから許されるのは自制と規律を守る前提があってこそでしょ。それをあんな犯罪まがいのことを、しかも娘の前で。恥ずかしくないのかと。もう一回ループして別のヒロイン選びたくなったわ。確率が低いってそういう意味かよ・・・「親の会社の立場が下の時は華澄と気まずく、立場が同等なら仲良く」、これは「家の立場で仲が決まる」ってことじゃん。逆でしょ。家の立場が下でも強気な態度で居ることが華澄に対する好意の表れで、ずるをして立場が同等ならハッピーエンドでも華澄とは目をあわせられない、こうなるはずでしょ、規律にうるさい性格ってのは。恥ずかしいから主人公から離れて、要注意人物へのガードは甘いなんてのもNTR同人ではよく見るよね。一応沙蘭ルートでは主人公が『居たから』脅迫を退けたけど、別キャラルートの主人公がいないルートだと多分脅迫受けてるんだと思うわ。
はあ・・・もうしょうがないので脳内補完することにした。規律にうるさい割りに自分のずるは許す適当な性格(貞操を守りたいけどばれなきゃセックスしてもオッケーなんてのがこれだよね)の沙蘭は、はるかが来る前の世界ではそんな隙を突かれて寝取られ寸前だったので、はるかは本来のとは別に寝取られ解決の問題を抱えてきました。流石に主人公には話せないので母とだけ相談して(これが女同士の秘密の話)、沙蘭が出した策があの電話でした。主人公には話さないってのもNTRでよくある失敗フラグだけど、寝取られ母の血を継いでるっぽいでしょ。沙蘭は主人公との幸せを守る為に電話をしたのであって、家の件に自分の金欲が含まれていたのかはわからないまま。だけど手を汚したのは確か。だから家の件は関係ないことを証明する為に頑張らなきゃいけないし、自分と華澄が愛した人を守ることが出来たことを誇りに思い華澄に笑っていられる、と。
そもそもね、あの電話のシーン丸々カットすればいいだけなんだけどね・・・いらないでしょ、語られない未来の為の現在の安定なんて。