My殿堂入り作品
人妻ものというかエロゲーそのものの面白さに目覚めた作品。値段も安いし、言う事なし。自分にとっては神ゲーですね。香苗さんサイコーです。
プレイしたのは発売されてから2年後位か。それまでエロゲーなんて年に1,2本中古を冷やかしで買う程度だった。面白いのもあったがハマるほどでもなかった。
6万8千本(2002年1位?)くらい売れたみたいだが、低価格とはいえ抜きゲーでは脅威的な記録だと思う。
「妻みぐい」がこれほど売れた理由はとりあえずおいておいて、自分が気に入っている理由のひとつとして絵のほかに音楽の演出効果を挙げておく。声はあったほうが良いが自分は声無しが気にならなかった。声無しをカバーしてあまりあったのが非常に秀逸なBGMのおかげだと思う。本作はBGMの演出効果を最大限に利用している。それぞれのヒロインの雰囲気によく合ったBGMは編曲により日常とH時で絶妙な表現をする。まるで女性を個性的な楽器に例えた感すら覚える(それぞれの女体はH時に個性的な音を奏でるのですといったところか?)。あえぎ声や下手なセリフが入ると逆に野暮な感すら受ける。こういった音楽効果を他のブランドも参考にすべきだと思う。また人妻ものに似つかわしくないようなコミカルなオープニングも不倫ものとは思えない明るいイメージで楽しかった。なんか昔のアニメ「メ○ン一○」をパロってるみたいなノリである。
次に低価格でありながらライトな逆調教を基調にしてゲーム性もうまく取り入れた。H経験の少ない主人公が人妻の手ほどきで少しづつ成長する筋でストーリーをうまく完結させるシナリオ。ゲーム性もまたユーザーを最後まで飽きさせないための重要な要素ではあるのだが、このさじ加減も実は難しい。にもかかわらず見事にバランスさせていた。選択肢でヒロインの好感度をメーターで表現したり、他の個性的で楽しい住人とのかかわりによってアイテムを入手したりと楽しませてくれるのも当時の自分としては新鮮で夢中にさせてくれた。
また、バイトで購入できるアイテムもいろいろあって、これにも夢中になり、ヒロイン攻略を優先するかアイテム購入資金のためのバイトを優先するかで楽しく悩ませてもらった(期待していたアイテムのせいで香苗が寝取り返えされる見事なバッドエンドに「うひゃーこんなのアリかよ」と地団駄ふんだり、面白かったなあ)。
そして、魅力的でもしょせんサブヒロイン扱いだと思っていた香苗さんエンドがあるのも、あまりエロゲーをやってない自分にはちょっと予想外でかつ新鮮な驚きで、感動すらしました(マルチエンド。これがエロ漫画やエロ小説にはない最大の魅力だと初めて実感したのがこの作品)。というわけで殿堂入りとして今でも大切に持ってます。