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yasudaballさんの彼女の母親 ~ウチの娘だと思って…ね?~の長文感想

ユーザー
yasudaball
ゲーム
彼女の母親 ~ウチの娘だと思って…ね?~
ブランド
極フェロ
得点
80
参照数
4807

一言コメント

朝令暮改というか女性視点で女性版寝取り、女性版NTR等が楽しめてびっくり。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

この時期は非常に忙しくて当面ROM専-の筈なんだけど、久しぶりの休日。途中で停滞している抜きゲーのコンプを目指そうかとも思いましたが、例によって横道にそれる悪癖により新作に手をだしたくなりました。
それで、この作品に目がとまったわけですが、最初のOHPを見たときの印象は、タイトルの内容自体は大好物の部類なのですけど、ママキャラと娘キャラが双子の姉妹のごとくそっくりで、つまりはあんまりおばさんっぽくないわけで、自分としては「甘い生活」の由紀ママみたいのが好みだったので、ちょっとどうかなと思いました。聖子ママタイプ?それも悪くないかと最終的には購入を決めました。

さて、ゲームがスタートするとこのママさんが主人公で、つまり「女性視点」で話が進みます。これまでも女性視点の抜きゲーは「親友のお母さん(アンダーリップ)」とか記憶にありますけど、主人公に同化して楽しむ自分としてはかなり違和感があってイマイチだったんです。それでガックリしてやっぱ童貞クリニックのコンプでも目指そうかななんて思ったんです。でも良い意味で期待を裏切られました。

主人公(母・雪乃)は夫のことは愛しているが、かれこれ2ヶ月もやっておらず欲求不満で、そんなところに娘が初めて彼氏を家につれてくるのですが、体型はスポーツマンというわけでもなく華奢で弱気で優しいだけの草食系男子という感じで、主人公からすればオスとしての魅力がまったく感じられない印象です。ところがこの弱気な草食くんは、娘と部屋で2人きりとなった途端に、いきなり胸をペッテイングという暴挙に出て、独りよがりに欲望丸出しで胸を揉んだものだから痛みに怒った彼女にビンタをはられ、そのまま彼氏を残して家から出ていっちゃうわけです。そうして母親である主人公と彼氏が家に取り残されるわけで、娘が出ていったわけを意地悪く追求していくうちに、悪戯心と欲求不満から彼にちょっとした胸もみレッスンをするわけですね。そして夫のナニとは比べものにならない極悪チン○(主人公によれば極太で凶悪という意味)に出会ってしまい、そのチン○に主人公はのめり込んでいくという展開ですが、女性視点のテキストは官能小説でも読んでるみたいでエロくて新鮮でした。

母・娘とも抜きゲーの立ち絵としては表情豊かで立ち位置も2種類用意は非常によいです。それに比べ彼氏はずっと同じで残念でした。いつも思うけど上半身しか描かない抜きゲーの立ち絵って脚ふぇちに冷たい・・。

えっと思わず脇道にそれてしまいましたが、チン○目当てで娘の彼氏を誘惑し娘から寝取っていく展開の女性視点の描き方はすごく秀逸で枯れ果てるくらいに良かったです。ところでボルチオ性感って、そんなにスゴイのでしょうか?。なんだか女性がうらやましく思い、女性になって体験してみたいなと思っちゃいました。

H絵は、立ちセックスと駅弁は良かったけど、悪くないといったレベルでしょうか。バキュームふぇら(ひょっとこふぇら)は絵的にはやはりイマイチかな。この抜きゲーは足ふぇち度低いですが、一点だけ太股なめながらズンドコシーンあり。これはちょっと良がったあ~(すいません)。
娘(恵美)の方は量的に期待しない方が吉。もっとも人妻ものロープライスなんだからこれで良いです。
ハッピーエンドとバッドエンドのみ確認。CGは全部クリア。オートで読み進めて8時間くらいかな(事情により途中何度も中断しますがw)。

総括
主人公(母親)は性に飢えた獣と化していきます。女性視点がこんなにイイとは思わなかったなあ。男が弱気つーか自我なしの草食くんなのが生きたのかもしれません。
また娘の彼氏をオモチャ代わりにしたレッスンから本気の不倫へと人妻が墜ちる過程の描き方が非常に秀逸に思えました。思わずライターは誰かと確認したけど、この人の書いた作品は何本かやっているがあまり印象のない人だったので、またびっくり。まあ、あくまで自分から見てそう思っただけで、他の人の感想も見てテキストが客観的に秀逸かどうなのか判断してください(この方面はちょっと自信ないです)。
後半(ターニングポイントとなる事柄)からエンドまでの展開は基本的に大好きな展開ではあるんですけど、他の抜きゲーでもありがちというか見飽きた展開でもありました。この作品に限ってはもっと目新しい展開を、あくまでも墜ちた人妻を中心に据えた展開がほしかったです。不倫に狂っていく過程までが90点。後半展開は60点といったところでしょうか。バッドエンドこそ、もうちょっと突っ込んでほしかったですね。

締めがちょっとありふれていましたが、女性視点はダメと思ってた自分に新鮮な世界を与えてくれた希有な作品と思いましたので80点を献上します。