どの√も感動した。死生観に関する話だが、やり終えて憂鬱な気分になったシナリオは一つとして無かった。
春まで生きられないと告げられて、それでも自分の在り方を見つめている主人公は格好良すぎると思った。在りたいように在る、ということは難しい…本当にそうだな、と、この作品を通じて思った。
クリス√では、このゲームのタイトルがしっかりと絡められていて、感動しました。改めて、良いタイトルだと思いました。
プレイ時間はかなり短く、気軽にできる感動作としては良いプレイ時間だと思います。短くて内容が深いのがこの作品の良いところでもあると思います。しかし、私はこの作品に深く感動してしまったからなのだろうか、もっと長くプレイしていたいと思い、物足りない感じもしました。
最後に、私の気に入ったシナリオについて簡単に書きます。
ずっと一緒にいられないから遠ざける。純粋に愛してくれている人に対して、自分はもうすぐいなくなるなんて言えない。彼女に知らせずにいなくなる為に、遠ざける。そこまで考えるほど主人公は彼女を大切に想っていたのだと感動しました。大切だから手放す。これほど辛いことがあるだろうか…。ひとつひとつ彼女との繋がりを断っていく…すべてが断たれた後、彼女が全てを知ったところからは、もう涙が止まりませんでした。