クオリティが非常に高く、登場人物全員に魅力がある。所々のレベルは過去4作に劣る部分もあるが、集大成(完結編)としては素晴らしい出来である。オチは無難なところに終わったなって感じ。
今までの作品は主人公とヒロインぐらいにしか焦点が当たっておらず、ほかの登場人物はサブというよりモブに近いような感じだった。別に登場人物こいつじゃなくても話進むよねって感じで。4作目のおっさんはいい味出してたけど。しかしながら今作は各々のキャラクターに焦点を当て、背景を読み取らせることもあるなど非常に印象に残りやすかった。少しばかりキャラゲーに近い雰囲気を感じることも出来た。
そして今作のシナリオであるがオカルトとか伝奇物に近い感じである。なるほど!みたいな感動もなく、世界観も独特すぎることもないが非常にいいバランスで話がまとまっている。ちょっとヒヤっとした部分もあるが、あれは2.5作目的な感じで基本的には怖くない。
1作目と3作目が幻想的な世界観がよくて、2作目は不気味な感じと驚きが、4作目は禁断の愛とか恐怖を感じる事が出来て個性が強い作品だった。それに比べると本作は特筆するような事はこれといってなく、しいて言うなら和風を感じることができることであるかな。しかしながら上にも書いたキャラの書き方やそれに属する環境設定・コメディ差等々が高いレベルでありよくできた作品であった。
オチはまぁこんな感じかってぐらいに落ち着き、賛否が逆にどちらもないんじゃないかなって感じに落ち着いたと思う。
美少女万華鏡シリーズが好きなら買っとけ。