麻雀が好きならそれなりに楽しめる。周回するとLPさえあれば確実に勝てるイカサマが手に入る。
仕方ないとはいえ、CPUの思考は雑魚。
チートイや単騎待ちが好きで、いわゆる良形にしたり手役を作るという思考に欠ける。しかし逆に、体感として50%がチートイか単騎で張っているため、待ちを読むことは不可能。
ただ待ちを読むという行為自体、この麻雀においては、何のメリットもない。
理由はやれば分かるが、二人麻雀のためツモでも点棒をやり取りする相手は一人しかおらず、満貫をツモられたら満貫をそのまま支払うことになるため、ツモ役がついて打点が上がる分、放銃の方が支払いは安く済むのである。
この麻雀を攻略するには攻め続けるしかない。
この点において、麻雀としての面白さは半減する。
自分の手役だけを考えて高い打点で上がれば勝てるというのは、それはもう麻雀ではない。
皮肉なことに、このゲームをやればやり込むほど麻雀が弱くなる。
そしてこの麻雀で欠かせないのは、親番の圧倒的有利さである。
CPUとは初期点棒で差をつけられるが、常に親番から始められるプレイヤーと有利不利は同じぐらいになると思う。
子の時はさっさと流して親番で強く打つべし。
簡単な攻略法としては、初期に使えるイカサマは平和詰め込みだが、経験値が溜まるとトイトイ積み込みレベル3という技がlp消費12で使えるようになる。トイトイが使えると四暗刻48000狙い一本を続ければ勝てるようになるし、さらに混老頭積み込み、役満積み込みまで来ると、もはや負けることはないただのイカサマ麻雀(笑)。特に役満積み込みは麻雀にならない。
で、トイトイレベル3を獲得するまでは、ひたすらピンフ良形でテンパイを張って親番を流さなければ勝てる。常に親番を持ち1.5倍の打点を直撃させ続けることが大事。
仮に負けても、リプレイに何のペナルティもないため気軽に負けることが出来る。
平和はlp消費4のため使い勝手がいい。あと序盤で渚を斃すと高確率で一発を引ける技が手に入るので、それを駆使するのもあり。ハイテイ直前まで待って立直ピンフ一発ツモハイテイドラ18000を狙いに行こう。
ラスボスは雑魚。というか、確実に一発を引ける大技が手に入ってしまうので、lp総量次第では負けることはない。
稀にラスボスが上がりを無効にするイカサマを使う時があるが、体感としてラスボスが高い手を張っている時に使うぐらいなので序盤で上がる分には問題がない。また、ツモを無効にされてもフリテンにはならないので、もう一度引けば問題ないし何なら放銃も出来る。
CGもシーン回想も全て埋めたが、特に特典やら変化は起きなかった。
最後に衣笠の書いたシナリオでも出てくるのでは?と思ったが出てこなかった。
麻雀の出来はともかくシナリオは……。というか主人公の性格が反転している。
それでも上記に色々書いた通り、麻雀好きならそれなりに楽しめるのも事実である。