田舎ものという定番の舞台に未来人というSF要素を足したクロシェットらしい作品(おっぱいは少なめだが)。
シリアスはほとんどなく田舎ものらしいほのぼのとした作品。
未来要素は恋人や結婚、子作りという行為が失われた世界があることを示すことでその重要性を浮彫にするための味付け程度。
共通はご都合主義的なところも見受けられたが主人公とヒロインが距離を縮めていく様がしっかり描かれていたので悪くはない。
共通の時点では清廉潔白でひたすら真っ直ぐだが想定外の事態に弱く、性的知識が皆無なのでガンガン地雷を踏む蛍塚さんがお気に入り。
共通の時点で早々にむっつりスケベなことがばれる寿もいい。
ただ巨乳キャラとしては見た目のパンチが弱い感がある。せせなやう絵は好きなほうなのだがおっぱいはもっと振り切れたほうがよい。
だってみんなおっぱいは大きいほうが好きだよね?私は大きいおっぱいが大好きです。
以下個別
・いろはルート
いろははキャラ的には見た目も声も幼いため妹的な印象が強くやや乗り切れず。
しかし思ったよりもエロシーンが本気で、エロシーンに関してはなかなかよかった。
絵が幼いから初Hシーンは幼い子とセックスしてるようでなかなか背徳感があった。
あと「おま○こ見せてあげる!」発言お前がするのかよ!てっきりブッキーあたりかと思った。
ルート展開は寿との喧嘩やおばあちゃんが倒れるなどあるものの重すぎる話にはならないので安心。
イチャイチャしたら未来変わるかも→イチャイチャしよう!の流れは強引すぎて笑ってしまった。
オチのつけ方は見事。他ヒロインたちにも活躍の場を与えていて満足いく仕上がり。
タイトルもしっかり拾ったしグランドルート感あるので自分は最初にプレイしたが
いろはのキャラを気に入ったのなら最後にプレイしてもよさそう。
話の全体像が見えるぶん最初でも全く問題はないが。
・寿ルート
キャラは結構好きなのだがルートが非情に地味。
いろはルートもあまり派手ではないのだがこちらはそれ以上。
一応村長である父親に怒られそうになったり未来に連れていくという話の山はあるのだが
共通の時点で父親は聡明で物分かりのいい人物であることが分かるので
たいした障害もなく解決できてしまうであろうことが読めてしまう。
(実際たいした障害もなく解決できてしまう)
そしてハギーのほうに至っては本編でも触れているが可能性の卵である主人公が嫁を作ることは
反対どころかバッチ来いな展開なので障害にすらならず賛成の立場。
と、どうしても乗り越える山が低すぎるせいで盛り上がりが少ない。
村長さん、もうちょっと娘離れできない頑固親父でもよかったのよ?
イマイチなところが目立つルートだがこのルート最大の売りはエロ。
特に男性器の呼び方が徐々に変わっていくところがよかった。
最後のHもかなりのパワー。
共通の時点で判明してたむっつりスケベらしいシナリオではあったかもしれない。
・ユノルート
今作最大のダークホース。ルートの完成度は恐らくこのゲーム一番。
共通の時点ではそこまででもなかったのだがルートに入ると意外なほどかわいかった。
キャラの印象自体はあまり変わってないのだが、共通でも姉から語られた境遇について
自分の口から語るシーンがあったのが大きかったように思う。
結構重いのだがその重さは邪魔ではなく、庇護欲を掻き立てるもので魅力アップに貢献していた。
姉に抱きしめられてお涙頂戴乙と思っていながら自分も涙を流していたと語るシーンは本作ベストシーンの一つに挙げたい。
同時に蛍塚さんの好感度も更にアップ。
あとバカな話で盛り上がるのも悪友感あって○。最終的にそれがオチに繋がってくるのも好み。
というより思わぬところに本筋に繋がる話があって驚いた。
アナルセックスが二人の行く末に繋がるとか思いませんでしたよ。
最後のハギーのセリフがテンプレ的ではあるがそれ故に読了感がよい。
シナリオにしっかり起伏があり満足感が高い。
・アリカルート
共通の時点で一番好みだったが個別に入って更にツボに入った。
性的に無知な娘をエロエロにするのって…いいよね…
どうして好きな相手なのに胸を隠してしまうんだろう→強引にされたいからだ!というM気質なところも超好み。
付き合ってからはすっかり妻気分で夫である主人公のことをひたすら立ててくれる。
男の自尊心を凄まじく満たしてくれる。
人によっては合わないかもしれないが自分は大好きです。本当によかった。
「あなた」呼びの意味が共通と個別で変わるのもよし。
声優さんもしっかり「あなた」の言い方を変えてる。
シナリオは特に大きな問題もなく読みやすくさくさく進められる。
結構起伏少なめで寿ルートに近いのだが印象はだいぶ違う。
ヒロインの違いもあるだろうが、寿ルートが「山自体が低い」ならこちらは
「山はそれなりの高いが乗り越える力が強い」という印象。
本編でも「アリカが俺を男にしてくれた」と言っているように主人公が成長したから
困難も乗り越えられたと感じた。少々良くとらえすぎだろうか?
まあそれぐらい蛍塚アリカというヒロインがツボだったのだから仕方ない。
だってこれ萌えエロゲーだもの。
ヒロインが好みでエロエロならそれだけでも百点満点です。
そしてそうは言っても話は決して悪くなく良い出来だったと思う。
エロマイスター的な扱いされるブッキーとか普通に笑っちゃったし。
・紅緒ルート(サブ)
サブとはいえ付き合う過程すらすっ飛ばすとは思わなかった。
元はドラマCD用のシナリオか何かだったのだろうか?
共通から実は一番主人公に好意を持ってたから報われる世界があるに越したことはない。
兄妹多い→セックス好きな両親から産まれたってことだから私もエロいこと大好き!
という理論は世の中の兄妹多い人たちに謝るべきだと思います。
・クラレッタルート(サブ)
こちらは好きになる過程もちゃんとあり。
短いながらもキャラ的にもエロさもメインヒロインにも負けないスペックの高さ。
年上属性はそんなにないけどルートあってもよかったなあと思えた。
・総評
アリカが非情にツボにはまったが、それを除いてもアリカルートは読みやすく良い出来。
ユノルートはユノとの恋人兼親友な距離感が心地よく盛り上げどころがしっかりある。
いろはルートはまとまりがよく田舎エロゲある感がよく出ている。
寿ルートはやや合わなかったがエロに関しては他のルートにも負けてない。
まあつまり全体的に満足いく出来だった。
キャラ萌えできてエロは濃厚なのでエロゲ初心者にもおすすめしやすい一本。
せせなやう絵が好きな人や、逆に原画変わったからと敬遠してるクロシェットファンも是非お試しあれ。