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yamada_goroさんのシルヴァリオ ヴェンデッタの長文感想

ユーザー
yamada_goro
ゲーム
シルヴァリオ ヴェンデッタ
ブランド
light
得点
50
参照数
1537

一言コメント

正直、微妙な厨二燃えゲー。ライターのオナニー感が強い。

長文感想

読みづらい文章と言い回し、理解しづらい世界観や設定などライターのオナニーが強く前面に出てきている作品。
ライターのそういう趣味嗜好と同調できる人には良いのかもしれないが、個人的には肌に合わなかった。大部分のエロゲユーザーにはオススメできない。
ヒロインが少なく、全体的に小さくまとまっているので、最後まで読むのにそこまで時間がかかりませんが、話の中身が単調なので登場人物に共感とか感動するといったことがありませんでした。
エロシーンの数もエロゲー的には少なめ、内容もあまりオカズに使えるといった内容ではありません。
勢いだけで書かれているように受け取れる文章で、誤字脱字・日本語の誤用も多いので読んでいる最中に気になって仕方ないのもキツイ。


絵の方ですが、ヴェンデッタ等のキャラ担当のKEGさんの絵は若干古くさく感じる。上手な絵だと思いますが、魅力的な絵か?と言われると微妙なライン。厨二バトル系の作品には合わないような気がする。
チトセ等担当の夕薙さんの方は、KEGさんほどうまくはないですが、勢いがある気がして良い感じに思えました。
燃えバトル作品に合った原画を用意するのは大事なこと。次回作にはその辺り期待したい。

演出は頑張っていると思いますが、lightの最近の演出は正直ウザいレベルになってきている気が・・・。
ずっとプレイしていると、またこの演出か。ワンパターンだな。と思うところもチラホラ。絵の使い回しが多い。
演出で拡大縮小したりするために、データ容量が大きくなっているのはユーザーにしてみると迷惑。スペック低いPCだとデータ読み込みでラグや処理落ちするかもしれません。フルHDサイズあれば十分で4K対応とか誰得。

全体的なボリュームが少ないので、作品としてのまとまりは良いのだが、文章力や設定、絵、演出などのこまかなところでマイナス点が多い。
ミドルプライスならば高評価にできるが、フルプライスだと物足りなさや不満をいろいろと感じてしまう。ブランド15周年記念タイトルを謳っているなら尚更。

体験版が出ているので、それをプレイして肌に合いそうなら買うのが良いと思います。
少しでも微妙だなと思ったら、買うのはやめた方が良いでしょう。