等身大の恋愛という意味ではよくできている。
主人公のヘタレ具合や、空回り感、かっこつけたがりなところは、いかにも年頃の恋に不慣れな男という感じがして、ある意味コンセプト通りではあると思う。
ただ、ルートによっては本当に不快だったり理解できない、という人が出てきてもおかしくはないと思う。
ただひとつ納得いかない、というかこれでよかったのだろうか?と思う点は、摩耶ルートの最後。
結局女優に戻るという選択をするが、はたして彼女にとって本当にそれが幸せだったのか、という疑問が残る。
摩耶というキャラが好きだっただけに、この点だけは本当に気がかり。
対して叶ルートと雪乃ルートは、良い感じに等身大の恋愛を描けていたと思う。
特に叶ルートは、おそらくこのゲームで一番いい出来のシナリオだと思う。
瑠奈についてはお察しください。
全体的に、年頃の男女の等身大の恋愛というテーマ通りのゲームであることは間違いない。