2000円という価格を考慮しての満点です。安くてエロくて面白い。
まずエロが多いです。アナルも含めれば、メインヒロイン1キャラに
本番行為が10回以上あります。1キャラ当たりの回数では、フルプライス作品を
含めて考えても水準以上のレベルだと思います。
回数が多いと、1回あたりの描写が薄くなることが心配になりますが
どのシーンも偏り無く尺を割いていて、安定しています。
エロは純愛傾向ですが、けっこう描写が生々しくて、だらだらとしたセックス描写と
繊細なCGのギャップがなかなかいやらしいです。
価格からすると非常にお得な感じのするエロ分量ですが、
ストーリーの方も頑張っています。それほど壮大な話ではないですが、
ツカミの良い導入から、甘い夜を繰り返す継承部、ガラリとCGの質が変わる転換部、
しっとりと余韻を残すラストまで起承転結がバランス良く展開していきます。
エロが多い作品だと、エロシーンの導入の無理矢理さが気になりがちですが
この作品はその辺り、なかなか良い感じでエロシーンになだれ込みます。
もともと、夜這いの風習、契りの儀式といった作品の背景に
エロとの親和性があるので、ストーリーとエロシーンが無理なく調和しています。
このように、2000円という価格に対してエロのボリューム、話の起承転結のバランス、
エロとストーリーのバランスなどが非常に高水準だと思います。
ハッとするような新しい表現や、美しい画面効果などはありませんが
エロとストーリーの基本を丁寧に押さえた作りが完成度を感じさせます。
低価格の制約の中でこういうものを出したリリスに感服。