リメイクですが、エロ、シナリオ、ゲーム性のバランスの優れた良作。第二章と続編のようなタイトルですが、話のつながりはほぼなく単独で楽しめます。テーマーパークで起きた殺人事件の謎を追いかけるミステリーゲームです。
テーマパークで起きた殺人事件を警備員・斉藤が追いかけるという話です。この斉藤さんですが、24歳ということで、真説猟奇の檻・第一章では32歳の警備部長として脇役で登場しています。ようは、第一章の八年前の物語という設定ですね。過去にとんだ話となっているために、第一章をプレイしていなくても問題ないですね。時系列としては、第二章→第一章なので、むしろこちらからやったほうが楽しいかもしれません。
十年ほど前のリメイクですが、今のゲームとして十分楽しめます。個人的には、ちょっとややこしい第一章よりは難易度が下がっているので、第二章のほうが好みですね。私は、旧の猟奇の檻の第二章は遊んでいないので、まったくの新作として楽しめました。
システムとしては、場所やヒロインのアイコンをクリックして動き回り、会話を繰り広げて話を進めるタイプのゲームです。ノベルを読むタイプでないので、そういう能動的に動き、話をつなげていくのが嫌な人にあいません。私は、この手のユーザーが積極的に動くゲームは好きなので、とても楽しめました。
ただし、会話でフラグをたてたり、ヒロインの好感度をかせぐなどしないとといけないため、そのへんの見きわめをプレイしながらうまくとらえる必要はあるでしょう。適当にやっていてもヒロインとデートくらいまでは普通にこぎつけられますが、ハッピーエンド到達には推理部分もしれなりにしないといけません。ヒロインとの会話ばかりに夢中になっていると曖昧な中途半端エンドばかりになります。
ゲーム中の日程は、13日しかなく、大体4日おきくらいを節目に事件やイベントが起きるので、ヒロインや脇役キャラとの会話を適度に楽しんでいたら事件という形で、あまり長さを感じないでプレイできました。攻略ヒロインは12人。
エンドを迎えたら、CGや回想枠が開いた気がします。
私は、最初の共通に3時間ほど、その後の特定ヒロインと親密になってエンドまでが6時間ほどで一周は大体10時間ほどでエンドに行くでしょう(中途半端エンドやバッドエンドかもしれませんが)。その後はヒロインとどれだけ会話したかにもよりますが、徐々に時間が短縮できます。最後のほうのヒロインはスキップ使って一時間くらいで終了できましたし。
個人的には、たいして難しくないので、最初の2、3周は攻略なんてみないで、適当に色々なヒロインと会話を楽しんでふらふら移動するのがオススメです。
私のプレイスタイルとしては、事件の核心に迫りそうなヒロインはなるだけ避けて、巻き込まれているだけのヒロインから攻略しています。実際、事件の謎を握っているヒロインはフラグがややこしいので、多分、一周目から攻略は難しいでしょう。中心からずれたヒロインを攻略しつつ、事件の謎やフラグの場所を予想して埋めていくのが無難でしょう。そうすると、謎といたから、後は攻略作業だーになりにくいので、謎を追いかける意欲が持続しやすいです。ただ、OPに事件解決のヒントとなるCGが入るのはどうかと思いました。何周かして、特定キャラとした会話を思い出して、「あれが犯人か」とピンと来る人は来るでしょうしね。
私自身は、難しくなったところで「BugBug2009年7月号」の攻略ページを大活用して攻略しました。バッドエンドまでの完全攻略には、攻略情報は必須でしょう。シーン回想に登録もされるので、自力で解くのが嫌な人は他人のセーブデータ活用もありでしょう。
シナリオ
個人的には悪くないと思います。もちらん、一本道のシナリオゲームなど、読むことに特化したものに比べれば負けます。また、フラグの管理でさっき聞いたことを初めてきくかのように主人公が対応するなどの粗も多少はあります。まあ、ゲーム内時間では2.3時間たっていますし、あまり頭のよいとはいえない主人公ですから、聞き流して忘れたと好意的に解釈すればそれほど問題もないでしょう。
物語の核となる部分だけ取り上げて、通常の物語だけを読み、選択肢だけですすませるゲームにすることは可能だとは思います。真犯人ま到達までに何人かのヒロインを攻略する条件にすればいいだけですしね。ひょっとしたら、今のユーザーさんにはそっちのほうが喜ばれるかもしれません。たしか、旧作はノベライズがあったはずなので、一本化は可能でしょう。ただ、私は、小説や映画とも違う、エロゲの「ゲーム」の部分というか可能性に期待したいので、そういう風にはして欲しくないですね。
主人公や登場人物が社会人なので、ちょっとほろ苦い味のあるシナリオでハーフボイルドのようなところがあります。ひかるがヒロインでは一押しなのですが、
主人公の斉藤と「5千万あったら・・・あんなことして、はははははッ、ふう(ため息)、まじめに働くしかないよね」
みたいな夢はみたいが現実見るしかないか、みたいな会話とかがかなり好きです。競馬とか酒でくだ巻きだす美雪とかも人間くさくて、そんな人間くさいキャラの言動にホロリときたりします。
・シーン回想は50(エンド22種、各陵辱シーン6種、死亡シーン5種、その他Hシーン17種)
モエミEND(エッチ有り)、森本エンド(エッチ有り)、さくらエンド(エッチ有り)、由香里エンド(エッチあり)、裕子エンド(えっちあり)、美雪エンド(エッチ有り)
、たまみエンド2種(エッチ有りのハッピーとバッド)、京エンド3種(ハッピー、ノーマル、バッド)、ひかるエンド4種(エッチ有りハッピー2種、エッチ無しハッピー1、バッド)、和子エンド2種(ハッピーとバッド)、志津子エンド3種(ハッピー1、バッド2)、牧子エンド2種(ハッピーとバッド)。
志津子、たまみ、森本、牧子、ひかる、瑠璃子陵辱シーン。
たまみフェラ、志津子と初H、裕子とH、由香里と初H、京とH、六条姉妹との3P、
さくらとのH、さくら乱交H、牧子夢での妄想H2種、井上と京の青姦2種、
かなめ痴漢シーン、かなめH、
和子との初H、和子ジェットコースターでのH、和子観覧車でのH
瑠璃子死亡シーン。井上死亡シーン、京死亡シーン、和子死亡シーン、梶原死亡シーン。
・CG160枠、枠が少ないと1枚、多ければ3枚とかですので、多分正確には数えていませんが、200枚前後でしょう。
・音楽
Iveが担当しているだけあって悪くはないのですが、OPはパンチ力が弱いというか、歌詞がわかりにくく、歌いにくい歌なので、見てる人間に印象に残りにくい歌です。もっと単純な歌のほうがデモとしても印象的でユーザーをひきつけそうだと思います。BGMもこれといって目立つわけではないですが、十分場面とあったものとなっていました。
勇気!元気!猟奇!少年猟奇探偵団!・・・いや、りょうきという言葉みると書きたくなってしまって書いています。完全にチラ裏なんですけどね。