背伸びもどきをしなければ跳ねたと思った。
メインを含む複数のルートで、魔術やら何やら、一旦ヒロインを無意味に苦しめた後ハッピーエンディングにもっていこうとしたのがまずかったと思った。画面上に現れる話は一見ハッピーだとしても、考えると非常に残酷な部分も多い。世界線移動でそれぞれの世界の寧々が負った傷は?めぐるの親友どうなった?等々…。ゆずソフトにしてはシリアスに振れているのに、その部分についてのフォローが薄い。
これとの関連で、立ち位置的にはサブなのにしっかり設定の作りこまれていた和奏のルートが、一番ゆずソフトっぽく安心して読めるというやや残念なことに…。というか、あの安定感でイチャラブできるなら、和奏もメインキャラにして、話がもっと長くても良かった。
快適すぎる環境設定や演出など、評価できる部分もそれなりにあっただけに、惜しい作品だった。