普通のFDとはかなり趣が異なる。
小鳥のムービーをみるために作られたディスクと言って良く、内容は『この大空に、翼をひろげて』(以下、『ころげて』という)本編とは殆ど関係がない。『ころげて』は典型的な「夏ゲー」であるが、この作品は12月が舞台で、雰囲気も大きく異なる。主人公、小鳥、ハット以外の『ころげて』主要キャラはゲームに出てこず、小鳥が主人公とともにリハビリをこなしながら、「やりたいこと」を達成していくというお話。
演出は素晴らしいが、内容は極めて単調で、小鳥にかなりの思い入れが無いと肩透かしを食らって終わりかもしれない。しかも短く、多少シーン回収に行き詰っても3時間もあれば終わってしまう。そんなゲームに、ミドルプライスを払うか。それくらい小鳥が大好きか。これがプレイするかの判断指針だと思う。
現在は、『ころげて』の世界を味わうならば、complete boxを購入して『ころげて』本編、FD、本作と、まとめてプレイするのが一番割安かと思われる。