小さなサークルの作品とは思えない構成力
私は、さく小の作品は『少女と世界とお菓子の剣』シリーズから入っているので、最初は作風の違いに驚いた。こちらは基本的にはロリゲー・抜きゲーであるが、最後のほうにちょろっと真面目なお話が付いていて面白かった。
ライターさんの文章力が凄い。本当に面白いテキストである。ちょっとシニカルな描写も良い。そしてグラフィックも美しい。作品の傾向自体激しく人を選ぶと思うが、そこに問題が無いのであればプレイして損はないと思う。価格が非常に安いこともあり、満足感は高い。
そういえば、この作品が多く売れたことで、打切り寸前だった『少女と~』シリーズの続行も決まったとか。苺ちゃんルートを楽しみにしているので、そういう意味でも有り難い限りである。