……これ、普通にやっても勿論面白いんですが、AoEをやってると最初の十数クリックでこの評価行くんじゃないんでしょうかw
AoE == MicrosoftのRTS、Age of Empiresです。
IIのExpansionのキャンペーンで、「モクテスマ」っていうのがあるんですが……。
「クワゥテモック」とか聞いて思わず吹いてしまいましたw
「愛車クワゥテモック」は頻繁に登場するんで、始終ニヤニヤしっぱなしですw
ケツァルコアトルとかね。普通に知ってたし。
もしかしたらライターさんのお気に入りだったりするのでしょうか?
さて、そういう特殊な原因があるんで私の点数は100点以外ありえないんですが、それ以外のところにも触れておくと、
[[シナリオ]]
ハイテンションでぐいぐい引っ張っていってくれます。こういうノリは大好きです。
思いっきり笑わせてくれるところ、しんみりするところ、ほわほわするところ、思わずほろりと来てしまうところと、シーン間にメリハリがあっていいです。
中身自体はありがちもありがちなんですが、それを上手く料理し切れていると思います。
# ちなみに、作中の誤字はわざとだと思うのです。
それと、「由真」っていう人と「卓球」したり、「穂波」のあだ名が「ほなみん」だったり、「由真」が「まゆ」で「まゆまゆ」だったり、第二次大戦中の改造兵だったり、四葉のクローバーで白詰草だったりと、その手のジョークも結構楽しめました。
後は、「A heart-warming fairy tale of winter」の名に恥じないほんわかストーリーでよく萌えさせてくれるところなど、個人的には満点だと考えます。
恋愛の過程も上手く描かれていましたし。
# 「ゆのはな」でゆのはとの恋愛過程が薄いっていう指摘がありますが、あれは他の三人のルート中でのエピソードがあることを前提にするとそれほど不自然でもないと思います。
# でも確かに足りないかもしれませんね。
[[音楽]]
主題歌:ツーファイブ、BGM:NBS(ノーブランドサウンズ)となっています。
クライマックスシーンでの曲「満ちる季節」もやはりいいですが、他にも結構いい曲が揃っています。
ボリューム的にも過不足は感じませんし、主題歌も自己主張しすぎず、作品をうまく彩っています。
「ほんのり」残るようなお話の中で印象が強すぎても逆に違和感が残るので、音楽は全く上手くやっていると思います。
安定して高品質です。
[[ボイス]]
いい演技をしていると思います。
ただ、デンキヤのイタリア戦艦の話は、もっと間を空けずに一気にまくし立てるようにするといいと思います。
自分の話に陶酔している……でもいいのですが、やはりもっと勢いがあった方が、殴られたりして打ち切られたときとのギャップが出来て面白いのではないでしょうか。
[[システム]]
重くないですし、機能は必要十分。
ただ、バックグラウンドから復帰させたときに勝手にマウスが移動するのに戸惑いましたが、大した問題ではありません。
[[絵]]
メインキャラクターは勿論、サブキャラの立ち絵なども手抜きになっている感じがせず、好印象です。
絵柄も、まさに雪国、田舎、温泉、...etcにマッチした感じで、特に問題点はないと思います。可愛いですしw
強いて言うならば、立ち絵がアップになるとき標準サイズのものを拡大する処理がなされているようなのですが、それだと鮮明さが落ちるので、大きいサイズのソースを専用に用意するか、或いはそれを適宜縮小していくほうが見栄えはすると思います。
総合的に見てもいい作品です。
最初から最後まで一気にプレイしてしまったゲームは久しぶりでした。
こういうったノリのギャグが合わない人は避けるのが無難でしょうが、それさえ一旦受け入れてしまえば、「ゆのはな町」に展開する「心の温まるおとぎ話」は、何かを心に残すに違いありません。