マンネリと改悪の悪循環
ゲームシステム的には戦女神に近い
そのシステムがマンネリ気味で色々つけたした所為か典型的な改悪システムになっている
・総合HP(耐久値)が全キャラ合算
これは「戦闘参加していないキャラも含まれる」
仲間が増えていけばいくほど総合HPが増える・・・が
例え主人公が一人で出撃して他キャラが全待機でもHPが変わらない
それを踏まえた上で
「敵の範囲攻撃が範囲内に含まれる味方の数だけ乗算」(例300ダメ×出撃数)
「味方の出撃数が敵の総数以下の場合発動する主人公の糞強スキル」
の存在が少数精鋭に拍車をかけている
その為20キャラ近く仲間を集めても使用するキャラは1~3が最適で精々4~6を限定的な相手によってたまにいれるかなー、といった感じ
私は主人公、全体範囲攻撃持ち、盗賊
の3人出撃で最初から裏ダンジョンまでなんの問題もなくクリアした
ちなみにこの盗賊とやらは小汚いオッサンである
何故こいつを使うのかと言うと「待機時間(素早さ、行動回数)」が優れているからである
・待機時間ゲー
この硬直、待機を含めての素早さは戦女神シリーズでも伝統の強要素ではあるのだが
今回は個人のHPを考慮する必要がなく(合算のため)より攻め能力が評価され易くなった
なので輪をかけて待機時間重要ゲーになり泣く泣くこいつを使っている
1枠のその他装備も、序盤から簡単に手に入る待機時間を減らす靴が最強で
伝統のヘタレ王冠や、エウシュリテルパなんて苦労して強化するのがバカらしくなる素早さゲーシステムである
なにせ、鈍亀共が一回攻撃する間にこの盗賊は3回攻撃するのだ
ヘタ王冠つけた高火力キャラがドッカ―ンする間に靴盗賊は冗談抜きに5,6回行動している
また、敵の行動にこちらの待機時間を増やす行動があり、遅いキャラは延々相手の攻撃に遅らせられて
やっと攻撃出来る頃には戦闘終了なども至って当り前の風景
そんな中主人公の「一匹狼スキル」は相手の妨害を受けず短い待機時間で高火力・範囲を連発する
これは最終ダンジョンの厄介な「全体攻撃で遅延効果付き」という糞モンスも一撃で沈めていく(しかも範囲技)
従って主人公、盗賊@何か範囲技やら弱体強化技やらを持ってる奴を追加して終了になるのだ
以上から戦闘システムははっきり改悪
最適解を求めないなら10人でも何人でも戦闘参加させればいいが
人数分の武器防具スキル(全部金で解決)に苦労して数を増やしても結果弱くなるだけである
3人の武器・スキルを金で鍛えて序盤の靴を履かせるだけが最強だ
スキルから何から金金金!の金策の方も
序盤に出る闘技場で前述の主人公の「一匹狼スキル」を駆使してアルベルトさんを瞬殺し(所要時間20秒)
「個数指定が出来ないアイテムを一個ずつ選択して交換→一個ずつ売却」×エンドレス
が、裏ダンジョン含めても最高効率の金策だ(てかこれ以外にない)
武器強化やスキルの為に死んだ目でこの作業をし続けるのだ(そして特に担いでいく場所もない事に気づく)
「ストーリー」
分かり易いフラグを分かり易く回収していく
分かり易い王道?だった
小物に見える有能気味悪徳貴族に黒幕温和爺、その傀儡王
勧善懲悪を薄めたラスト展開になんのそので我が道を行く主人公
露骨、露骨に過ぎる設定と展開(隠す気ねえだろ)
「けどまーこんなもんか」で大きな不満なしではある(勿論賞賛もない)
「システム周り」
相変わらず突然落ちたりするし、装備防具アイテム、図鑑周りに進化も一切見られない
10年前はエロゲーでシステム周り随一だったかもしれないが今はハッキリ周回遅れ
「総」
今までのゲームシステムの残滓で生き残っているゲーム
目新しさはない。最低限の面白さは確保しているのでまあ普通の評価にはなる
マンネリとの戦いに苦しんでいるとは思うが、打ち破れる印象は今の所ない