キャラメルBOX姉妹ブランド処女作は外さない
『とっぱら』の例があるため発表時からこれは良い作品に違いないと予見させるものであった。
ジンクスのようにFunctionSoundを起用している事も注目したい。
エロについてなどは諸氏が書かれておられると思われるので、特記すべき演出面について評価したい。
紫陽花の咲く道、古びたバス屋の佇む通り、そこに合わせられた鳥達の声に、ひそりと囁くようなピアノに始まる『片想少女』。
渚を連れ学舎へ向かうシーンでこの組み合わせが始めて登場する。その瞬間、”これはただエロいだけではない”と思わせてくれた。
キャラメルBOXの見事なスタッフィングによる素材製作、郷愁を喚起する背景や塗り、それだけに、FunctionSoundにはBB氏を活かして
アコースティックを中心として郷愁を漂わせる音作りをより濃く出して欲しかったという面が残る。
問題はミルク味の次の作品である。