JRPGに非常に近いADV
PULLTOPのある1ラインをそのまま持ってきたようなスタッフィングで、WillからではなくPencilよりプロダクションされた作品。
それはさも、鉛筆でプルトップをこじ開けているような、プレイ感はPULLTOPでしかなかった。
ともかく、この王道ファンタジーというのは、何故か今では珍しさすら感じてしまうものだった。
この作品はまるでJRPGのシナリオになる為に生れてきているようなモノすら感じさせられるのである。
それぞれのルート(2分岐三部構成)になっているものを繋げていくとボリューム的にも申し分ない。
ミルサントを司る六花という要の存在が、各地区の浄化を通して仲間に加わり、パーティが徐々に賑やかになって行く様は
一種、『テイルズ』シリーズすら髣髴とさせるくらいである。
また、それぞれが持つ専用の”光炉”というアイテムも非常に有用だ。この”光炉”が世界におけるエネルギーや鍵として存在する、
そして、災厄もまた、そこから生じているのも良く出来ている。
また、根源の部分を”金”と”銀”に託すのもまた典型的な例である。
また、諸素材もRPGライクに出来ていると言えよう。舞台設定などからもダンジョンを設置しやすいだろうし、
エンカウント後戦闘BGMとして「紅炎開花」が流れてきてもなんら違和感はないのではないだろうか。
ボス戦闘では「二人だけの舞台」が適当だろうか。
もし、移植があるのであれば一つRPG化というのも期待してみたい作品だ。
なんでレノ様状態でのシーンがないのん?