第一印象はノリと勢いだけに任せた、無駄が多い酷い萌えゲ。
だけどやればやる程、全てのキャラが一見適当に見えるこの世界で、ちゃんと生きていることに気づいてくる。
そうすると今まで無駄だと思っていた、全てのシーンが愛おしくなってきて、展開が遅い事も最早プラスにしかならなかった。
そして最後には、クリアしないでずっと浸っていたいと思ってしまうほど、この世界と登場人物達が好きになっていた。
また、ときおり出るブラックジョークや、投げっぱなしで誰も拾わないギャグも、後からジワジワ来たりして病み付きになる。
ゲーム性が売りだったので、それが無ければ序盤で投げていたかも知れないが、最終的にゲーム性はオマケ程度のファクターだと思うようになってしまった。
こんな感情の変化をさせられたゲームは今まで無かったので、とてもいい体験をさせてもらいました。