全体としてのシナリオは面白かった。
長所
全体を通してのシナリオはさすがとしか言いようがない。話の山場はきっちり盛り上げるし日常パートはちょいちょい笑えるし伏線は凄く多かったんだと後々気付かされるしエンディング毎に「あぁ、凄い話だなぁ」と感動してしまった。何がどう凄いって言葉で説明しにくいのもこの作品の長所なのではないかと考える。単に自分がボキャ貧なだけかもしれんが。
キャラも魅力的で顔の変化も好み。会話文まで素敵。スクショめっちゃ撮った。
短所
引用濁流すぎて頭の理解がついていかないのは自分がIQ低いからしゃーないと諦めるとして、1章が苦行に近いとか鳥谷のツンデレがめんどくさすぎるとか導入部の長山と終盤のトーマスがウザすぎるなど個人的な意見の小さな不満を挙げたらキリが無いことなので置いといて、最大の問題点は圭の死が無駄死にに近いことであろう。無気力を演出したいがための圭の死だったんだろうが、なんか必要性に欠ける。死んだとして圭の作品からなんかインスピレーションを受け継ぐとか書き足して合作する展開かと思ったがそんなことは無く、結局のところやってることは今までと変わらず自身の天才部分を活かした芸術とはなんだコレ、圭の作品ほぼ無視してんじゃん、てか死ななくてもいいじゃん、精神的支柱の崩壊のための演出にすぎなかったのかと思ってしまった。もしかすると圭の作品が次回作の伏線になるかもしれないが、作品にはあまり触れず夢に出てきて終わりならまた不満として書くことになるだろう。
まとめ
期待通りまでとは行きませんでしたが芸術の世界を十分に堪能できました。良い作品でした。