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wawaji-nyaさんの9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあとの長文感想

ユーザー
wawaji-nya
ゲーム
9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと
ブランド
ぱれっと
得点
85
参照数
156

一言コメント

回を重ねるごとに面白くなる。途中でギブアップするには勿体無い作品。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

長所
4年もやり続けた甲斐があったというくらいには面白い内容だった。
キャラデザインといい話の掛け合いの面白さといい強烈さはレベルを落とすことなく健在だった。
シナリオも最後まで油断できないくらいには作り込まれていて読んでてドキドキしたし最後の達成感も大きかった。与一の掻き乱し方が話を面白くしてた印象。
しかしあの絵で血を流す殺し合いするのが自分には衝撃的で、例えるならミ◯モでポン!が「ファンタジー要素を重視して魂を抜くみたいな表現をとるシーン」という言わば業界テンプレをそんな生易しいものではなく物理的な殺し合いをするようななんとも言い難い新鮮さと気持ち悪さが入り雑じった感触に陥れられた。
あと終盤のヒロイン勢揃いのCGが超カッコイイ、あれデスクトップにした。


短所
トドメの一撃の仕組みがイマイチ理解できなかったのはおそらく自身の読解力に問題があるとして、1番の問題点はこの最終作まで引っ張るくらいには1作目の完成度が低すぎたことだろう。挙げ句には今作の序盤でソフィーティアに「結果も一番芳しくない」と言われる(言わせる?)始末。
まぁ次回作また都アフターやりますよという雰囲気は出していたから期待しておく。


まとめ
回を重ねるごとに面白くなるといった分割商法のお手本みたいな作品でした。マンガの単行本感覚で楽しめるのでオススメです。