雰囲気シナリオゲー。シナリオゲーとは言っても理解しやすい内容なのでとても読みやすかった。ネタバレ薄め
長所
雰囲気ゲーとシナリオゲーを兼ね揃えたゲームということでプレイしてみたが、正にその通りであった。
雰囲気に関しては時期がクリスマスということもありムードと優しさに満ち溢れていた。街が良い意味で賑やかってのもいいね。終盤のサクヤとユネの分岐が選び辛かったのはこの雰囲気が良すぎることも荷担してると思う。この空気で献身的な女の子を振るなんて酷でしょ……
シナリオに関しても伏線を多様してる割にはすんなりと理解しやすい内容で、考察向きでは無いが物語としては完璧といったところであった。核心に到達するにはたくさんの伏線を回収する必要があるような内容なので、ネタバレ的なコメントをいくつか拾っただけでは答えまではたどり着かないと思うくらいには複雑といった推理小説といったところか。
あとは古い絵画に興味が湧くかどうかで作品の評価も変わってくるとは思う。自分は徳島の大塚美術館へ行きたい欲が強いので楽しく読めた。でも絵画に興味無いと手厳しい評価になるだろうなとも感じられた。
短所
日常パートがつまらないといった短所が挙げられるが、その原因としてギャグが寒すぎるのこの一点につきる。雰囲気ゲーだからぶち壊さない程度にギャグ控えめにしました~とかじゃなくて、ぶち壊す勢いでギャグを言ってスベるといった最悪のパターンが何度も見受けられた。特に最後の大喜利と宣伝撮影は完全に蛇足だったと思ってる。笑いより説教のが面白いってどういうことなの……「ギャグがつまらない」というPOVがあれば間違いなくAという感じには酷かった。
あと短所と言ってもいいのか知らんが先生の声優の人ちょっと棒読みすぎやしません?素人声でド下ネタを言わせる罪悪感的な演出を狙いましたと言うのなら見事にハマってるが多分違うと思う。
まとめ
とてもとても雰囲気シナリオゲーしてる作品でした。笑いという意味では面白くない作品ですが推理という意味では実に面白い作品です。