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wattoruさんの超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャルの長文感想

ユーザー
wattoru
ゲーム
超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル
ブランド
コンパイルハート
得点
55
参照数
137

一言コメント

セガ関連には疎いですがまぁまぁ楽しめました

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

思った点をザッと纏めて書きます

《ストーリーが短い》
無印、Re;Birth1、ネプVをプレイ済みですが、どれも1周辺り40~60時間前後はかかっていたと思います
ですが本作はサブミッションを全消化して、ある程度レベリングしてからラスボスに挑んでも20時間少々
レベルも99カンストで、DLCにキャップ解放絡みも無いのでやり込み要素不足

《セガ・ハード・ガールズの扱いがイマイチ》
本作は目の前で歴史が消失し、原因を探るため過去に遡って調査するというお話
メガドライブ、セガサターン、ゲームギア、ドリームキャストの4つの時代が存在するが攻略順は任意
どの時代も調査を最後まで進める事で女神一名+セガ・ハード・ガールズが本加入
本加入はするのだがメインシナリオには殆ど絡んで来ない
4つの時代の攻略までの過程もやや短めで、メインでの掘り下げも殆どないのでタイトル名にまでなっているのに空気

《サブの女神の扱いもイマイチ》
では女神サイドはどうかなのか?と言われると、こちらもメイン進行には殆ど絡まないので空気
メインの進行はお馴染みのアイエフことアイちゃん、新キャラの瀬賀初美(セガミ)ことせがみん、そしてとある理由からバイクに憑依してしまったネプテューヌの二人と一台での進行となる
戦闘キャラでは使えないがイストワールこといーすんも登場
基本的には上記二人と一台で話が進むので、サブの女神に関しても扱いが少々不遇
一番の不満としてはリーダーに選択可能なキャラがアイエフ、セガミの二人のみという点
今まではその日の気分によってネプ子、ノワール、ブラン、ベール等色んなキャラから選べたのだが、二人になってしまったので単純に寂しい
加えて自分はセガミの大ジャンプ時の掛け声がイマイチ好きじゃなかったので、終始アイエフばかりを使って物足りなさを感じた

《戦闘》
基本的な戦闘部分は過去作のネプテューヌシリーズとは変わらない感じ
ただし攻撃範囲が全員一律で、自身を中心とした円の範囲に入ってる敵を選択して攻撃する形式になった
これに伴って武器種による縦長、横長といった特色は無くなり、通常攻撃で複数の敵を同時に攻撃する事も不可能になった
その他、特殊な仕様としてフィーバーゲージが設けられ、溜め切って発動する事で効果時間内ずっと俺のターン!出来る
発動してもデメリットが無いので気軽に使え、コンボが繋ぎやすく一方的に殴れるので爽快感は高い
上手い事調整してやれば、自動回復すら封殺して一方的に殴り殺す事が可能なのでヌルゲーの要員ともなり得る

《ダンジョン》
基本的には過去作同様安定の使い回し、加えて今回は4つの歴史を飛び回るので更に使い回しは多い
ドリキャス時代で崩れた場所発見→ゲームギア時代で新エリアが解放され調査→セガサターン時代でも新エリアが解放され調査→最終的にメガドライブ時代で全エリアが解放
といったように歴史毎で変化を見て取れる点は面白いのだが使い回しには変わらない

ダンジョン内の探索にダッシュ、壁をよじ登る、蔓やロープにつかまって渡るといったアクションが追加された
このダンジョン内でのダッシュが非常に快適で使い回しも気にならないぐらいサクサク進める
ダンジョン内をアスレチック的な感じで回るので、あまり飽きが来ず割とストレスフリーな感じで探索出来た
その他の要素としてダンジョン内でメダル&野球ボール収集があるが、トロフィーコンプを狙わない場合はあまり気にする必要はないので省略

《環境回り》
本作は過去の作品同様シナリオがミッション形式で進行する
多数のサブミッションも有り大半がモンスターを一定数倒せ、素材を一定数集めろという内容
過去の作品だと「どのモンスターがどこに出るのか?」「何をドロップするのか?」を探すのが非常に手間だった
本作ではミッションから「このモンスターはこの時代のこのダンジョンに出ます」「この素材はこのモンスターやこの場所から入手出来ます」というのが簡単に分かるようになった
過去作でさっさと実装しておくべき仕様ではあったが快適となった

今回ゲーム内で使える仕様書がヌルゲーと言えるレベルで快適
例を挙げると序盤の方で「敵の奇襲を防ぐ」を入手、中盤ぐらいで「どんな接触の仕方をしても自分が先制攻撃に成功する」を入手
そして終盤では「フィールドの敵シンボルを攻撃して、レベル差があると戦闘を介さず倒し、その上で経験値、お金、ドロップ品が貰える」を入手
一番最後の仕様書があると、ダンジョン内でポコポコ殴ってるだけで討伐も素材集めミッションも達成、更にレベルもドンドン上がって行く
快適ではあるが作業ゲーが加速する

《総評》
ネプテューヌシリーズとして見るとキャラゲー要素が物足りない
評価できるのはバイクと化したネプ子が様々なバイクネタで攻めて来る点、ネプ子がバイクで喋るという状況が既に面白いという点だろうか
システム周りが快適だっただけにボリューム不足も惜しまれる
攻撃範囲、ダンジョン内リーダー等、少し手抜きの箇所も目立ったのも残念