戦隊ヒロインモノとしての設定や流れは良かったと思いますが、ボリューム不足は否めません。
「虐襲」シリーズなど触手モノを多く発売しているANIMの戦隊モノ。
前作に当たる「ユズレンジャー」は未プレイですが、プレイ上大きな問題は無し。
ただ、メイン3人以外の登場人物が、全て前作からの登場なので、プレイしていた方が楽しめそうです。
全体的な演出や流れはよく出来ていたのではないでしょうか。
流れ的には、落ちこぼれのレッドがピンチに超人的な力を発揮して敵を倒す、
という王道な感じに近いですが、話的には上手く纏められていると思います。
巨大メカの登場なども、こういう話らしくて良かったです。
残念なのはボリューム不足。
シーン数が41と現在のフルプライスと比べると、少ない印象です。
その為、メイン3人の内、ホワイトとブラックはセットでのシーンが多くなってしまっています。
Hシーン以外では、個々に活躍するシーンもあるのですが、個別のHシーンが少ない為、
最終的にはどうしても、存在感が薄く感じざるを得ません。
ブラックのHシーンの演技がイマイチなのも存在感を下げた要因かも知れません。
あと、主点が分かりづらいのも難点。
終盤を見ると、主人公は悪の首領っぽいのですが、
それ以外の部分ではサイレンジャーの3人にスポットを当てて進む事が多く、
どちらに主点を置いて見ればいいのかが分かりづらい印象。
単にボリューム不足で描き切れなかったのかも知れませんが。
ENDはそれなりに数がありますが、選択肢の度にヒントを見ることが出来るので、
そこまで苦痛は感じません。ヒントに従っていれば、コンプは比較的楽ですね。
総合的に見ると、とにかくボリューム不足が足を引っ張った作品。
もっとボリュームを増やして練り上げれば、面白くなりそうなだけに残念。