清純→ギャル→ビッチという変化を上手く表現できていると思います。個人的には寝取り男の存在感により寝取られより寝取り寄りな印象。
要約すると、いじめられっ子を守ってきたお姉さん的幼馴染が、
いじめっ子に寝取られてしまうストーリー。
メイン要素はギャル・ビッチ化＆和姦寝取られということになるでしょう。
全体的に非常に良く出来ていると思います。
特に、ヒロインが清純→ギャル→ビッチと堕ちていく感じが、立ち絵の変化も含めて、
非常に丁寧に描かれている印象です。心理描写も主人公・ヒロインそれぞれ視点変更を
使いながらキッチリ描写されており、主人公の絶望やヒロインの嗜好変化が
読んでいる方にもよく伝わってきます。
また、主人公とヒロインの関係(会話)変化も面白く、
ヒロインが徐々に主人公を軽視していく様子は見どころの一つでしょう。
また、寝取り男が推定◯4歳と思えない程、周到で計画的にヒロインを堕としつつ、
主人公との仲を裂く為の行動を取るために「寝取られ方」よりも「寝取り方」に注目
してしまうことも多く、寝取り男を主人公として見ることも可能な感じに。
茶番劇を演出したり、演技したり、ヒロインの性格を読んで妥協点を探ったり…
見掛けとは裏腹な細かな努力は読んでいて結構面白かったです。
その分相対的に、寝取られ感より寝取り感が強くなる部分が有ったのも事実ですが、
それはそれで面白かったので個人的には特に悪くは思わなかったです。
ただ、こんなキャラにするんだったらもう少し年齢上げても良かったんじゃないですかね？
個人的には主人公はイマイチ。鈍い・ヘタレ辺りは寝取られの標準装備なのでいいのですが、
内向的、現実逃避…何より、いじめられっ子で引きこもりという設定が主人公の底辺感を
際立たせている感じです。ヒロインは、そんな主人公の為に家で勉強を教えてあげているという日常。
ヒロインにとって、この日常が本当に幸せなのかどうなのかが客観的に見て微妙な感じがしました。
そして、その微妙感がメイン要素の一つである和姦寝取られ要素に少々水を差したように思います。
これは恐らく、主人公の立ち位置が底辺過ぎてヒロインとの「幼馴染の幸せ」
みたいなものを余り感じることが出来なかった為だと思われます。
通常、和姦で寝取られるヒロインって寝取られ男(主人公)と寝取り男を
天秤にかけて揺れながら、最終的に寝取られる事を選択するって流れだと思うのですが、
正直、主人公とヒロインの日常が天秤にかける価値が余り感じられない感じがします。
大袈裟に言うと、ヒロインにとっては寝取られる方が幸せなんじゃないかと考えてしまいました。
それでも、主人公視点で見ればかなり嫉妬心を煽ってくれますので、寝取られでも十分楽しむ事は可能です。
絵やCGは低価格(1500円)を考えれば十分な出来。立ち絵変化(数段階)もいい感じだと思います。
声優さんも同人中心で活躍されている方のようですが、キッチリ演技できていたと思います。
個人的には、序盤~中盤は寝取られ感、中盤以降は寝取り感を楽しむ感じでした。
主人公、ヒロイン、寝取り男…どこに感情移入をしても楽しめると思いますので、
ビッチ化＆寝取られ好きは勿論、寝取り視点でプレイしてみるのも面白いと思います。
金額的にも安いですし、オススメできる作品です。