人妻モノだが、寝取り感は薄い。むしろ、素直になれないヤンキー姉ちゃんの本音を引き出していくお話。
こちらのメーカーさんは3作目のプレイになりますが、今までで総合的に一番安定していると思います。
今までは絵が残念だったり声が残念だったりと、どこか１つは問題がある印象でしたが、
今作は特にそういったモノは感じませんでした。
シナリオはいつもの人妻モノです。今までは40歳前後の作品が多いイメージでしたが、
今回は20台後半～30位と少々若い印象です。元ヤン(暴走族)の人妻がヒロインとなります。
人妻モノですが、寝取り感はかなり薄いです。夫はチャラチャラしたタイプの遊び人で、
夫婦の絆のようなものが出ることは一切無く、逆に遊び＆浮気し放題。
子供も2人いますが、完全に主人公に懐いているため、最終的には夫＆子供の存在が
浮気のブレーキではなく、逆に主人公に走る為の決定打(言い訳)になります。
何というか、ヒロインの浮気を肯定する材料が揃い過ぎてて背徳感はかなり少な目。
ゲーム内の本人たちは葛藤していますが、あれ？そんなに悩む必要なくね？といった印象です。
むしろ、寝取りという方面では、サブヒロインである由香里がメインである望美から主人公
を奪うという形で現れているような気がします。前作「P☆A会長～」よりはヒロイン側の
心理描写は増えましたが、まだまだ少なく、由香里の主人公への本気度がどれほどなのか
ある程度しか分からないですが、このゲームは回想シーンで主人公側だけでなく、ヒロイン側から
Hシーンを観ることが出来るので、そこで由香里の望美への嫉妬等は伝わってきます。
結局由香里の単独のエンドは無くて、ハーレムエンドになっちゃうんですけどね。
主人公はやや善人寄りな至って普通の大学生。で、このライターの方に多い、常時は平凡でも
SEXになるとやけに余裕になり主導権を握り出すタイプ。まぁ、それはまだいい(納得はしない)のですが
大事な所で意気地が無いというか……両想い確定で、散々中出しして、旦那の遊びも知って、
子供たちも自分に懐いているという全ての条件が揃った状況で、何故か諦め加減に。
最終的には、旦那の浮気現場を見て絶望したヒロインが主人公の元へ駆け込んでくるのですが、
そこは多少強引に奪いに行ってもいい所でしょ！何故受け身になるかな～。
絵やCGは2000円以下の同人ゲームとしては十分過ぎるレベルだと思います。
ただ液体描写がやや独特で、卵というかツブツブが入っているように見えるというか……。
BGMは日常のテーマが単調な為、どうしても飽きてしまいますが、それほど大きな問題はなかったです。
環境的な面では、H関連の環境音が無いのがちょっと残念ですが、BGVはありますし、概ねOKでした。
それと何気に2人の子供が可愛かったです。特に強い個性があったり奇をてらったような
性格ではないのですが、それが逆に良かったのかも知れませんね。
人妻モノというより、素直になれないヤンキー姉ちゃんを振り向かせる、という話ですが、
ヒロインが気に入れば十分に楽しめる作品だと思います。