催眠モノとして期待すると肩透かしを食らいます。感情移入出来ない主人公もマイナス。CG、特に立ち絵はキレイ。
タイトルに催眠とありますが、催眠ゲーというよりは、家族とイチャイチャするのがメイン。
正直、催眠ゲーとして見ると、それほど面白くはないです。
シナリオ的にも特にヤマがなく、主人公の障害も少ないので少々退屈でした。
主人公は催眠の力を手に入れますが、その催眠を使って色々楽しもう、というよりは
家族とイチャイチャする為の手段として催眠を使っているというイメージ。
なので、催眠モノとしては微妙な「ラブラブ恋人プレイ」がメインで、同様微妙な「即堕ちメス奴隷化」もあります。
堕とす過程や段々催眠深度を深めていくような楽しみがないのは個人的には致命的。
ラブラブしたいだけなら、催眠を使わずにその為のシナリオを頑張って練ればいいのに…と思わざるを得ないです。
正直、ヒロインと仲良くなる為のお手軽な手段として催眠を選んだ、という感じですかね…。
あと、催眠云々ではなく、無条件で主人公にラブラブなキャラだらけなのは、
ヒロインを攻略する楽しみが少ないので、正直面白くないんですよね。
それとフェラシーンの多さがちょっと気になりました。催眠術による特殊プレイが少ないので、
本番とフェラが多くなりがちになるのは分かるんですが、それにしても多い。ちょっと飽きました。
主人公はあまり好きになれませんでした。そもそもの動機が「家族と仲良くしたい」
だったはずなのですが、最終的には何がしたかったのかよく分からなかったです。
それと、もう少し自分を客観的に見てくれれば。別にキモくてもいいのですが、
それを自分で全く認めておらず、会話時に変に偽善者ぶったセリフが多いので不快です。
正直、感情移入出来る部分が見当たらず、ゲームそのものを楽しみ切れなかった要因かも。
一応人妻モノですので寝取りにも言及しますが、寝取り感はかなり薄いです。
対象となる父親が殆ど登場せず、存在感が薄いのが大きな要因。
主人公は父親に対抗意識を燃やしますが、それがプレイヤー側に全く伝わって来ません。
ヒロインは4人とも絵は良かったと思いますし、それなりに魅力もあると思いますが、
個人的には春珂の設定が気になりました。精神科医なのに催眠全否定とか、
30~35位で処女とか、患者に安心感を与えるべきカウンセラーなのに「鉄の女」とか色々と違和感。
唯一、主人公の障害となるかと思いきや結構アッサリ堕ちちゃったりしますし。
デザインを含めたキャラ的には良かったと思うんですけどね。
声は秀逸です。特に、義母と叔母の声優さんの演技はいいですね。良い感じに艶があります。
逆に、義妹の秋葉はちょっと狙い過ぎというか、少しわざとらしい感じがしました。
この辺はテキストがそう誘導している部分もあると思うので何ともいえない部分もありますが。
CGもキレイですが、一部頭と首の位置が悪いところがあるのと、立ち絵に比べると
一枚絵が可愛く見えないのが幾つかあったのは残念。
姉妹や母親とイチャイチャするゲームとして見れば、CGや声は良いし、楽しめる部分はあると思いますが、
催眠ゲーとして楽しみにしていた方は肩透かしを食らうかも知れませんね。