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wasabi79さんのぜったいマジイキ!? イチャずらハプニング!の長文感想

ユーザー
wasabi79
ゲーム
ぜったいマジイキ!? イチャずらハプニング!
ブランド
TinkerBell
得点
70
参照数
1123

一言コメント

主人公もオヤジーも単体だとかなり煩わしいのですが、2人揃うとそれが緩和される不思議。シチュの多彩さは今一歩。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

超能力を手に入れた主人公が、クラスメイトや家族に色々やっちゃうゲーム。
路線的にはライトなノリで、陵辱的な側面は殆ど有りません。
むしろ、能力なしだったら、ヒロインとひたすらイチャイチャする感じのゲームです。
私がプレイした中では、MBS Truthさんの作品に似ているイメージですかね。

私は2回ギブアップし掛けました。
まずは序盤の主人公の単独トーク。おバカなのはまだいいのですが、程度が低過ぎます。
とにかく「おっぱい」「おま◯こ」の連発。また、その単語が出る度におっぱい&股間画像が挿入されるという
過剰な演出のお陰で、プレイする気が失せました。
2回目はオヤジー(声アリ)登場シーン。エセ関西弁を喋りまくる単独トークが苦痛で、ここでも一旦中断。

正直、主人公とオヤジーの単独の評価は今でもかなり悪いです。
ただ不思議な事に、2人揃うと意外と嫌悪感が減少されるんですよね。
オヤジーが(程度が低い&ヘタレ&鈍感な)主人公に意外と常識的なツッコミをしてくれる上に、
さり気なく主人公の進むべき方向を後押ししてくれるのが大きいのだと思います。
これで、主人公への煩わしさが多少抑えられますし、それを抑えてくれるオヤジーの好感度も上がります。
…それでも、最後まで単独トークはキツかったですが。

こういう特殊能力モノはシチュの多彩さが命だと思いますが、そこは今一歩。
服が透けるシチュやフタナリシチュが比較的多かった事と、
キャラ毎にある程度方向性が決まっていたのも理由だと思います。
通常のエロゲーならば、キャラ毎の方向性が決まっているのはいいと思うのですが、
こういう何でもありのゲームで方向性を決めてしまうと、シチュの可能性を狭めてしまうような気がしますので。

この手のゲームのシナリオや展開など、どうでもいいかも知れませんが一応。
展開がどのヒロインでも殆ど同じで飽きます。姉のみ能力で反撃して来ますが、それでも流れは同じ。
2人目からは、殆ど流し読み程度で良い感じです。…それほど期待してた訳ではないのでいいのですが。

絵やCGは結構好みでした。この原画家の方というと「淫妖蟲」シリーズしかプレイしたことなかったので、
こういった作品で見かけるのは当初不思議な感じがしましたが、特に違和感を感じることは無かったです。
ただ、表情差分は多いのですが、それ以外の差分が少な目に感じたのは残念。
その為、一部テキストと整合性のとれていない部分があったように思います。

システム的には残念な点が幾つか。
まず、既読のフラグ管理が曖昧なのか、既読スキップが途中で止まってしまう事が何度もありました。
ゲームシステム的に、同じシーンを何度も通過しなければならないので、これは結構キツかったです。
また、セーブ・ロード等は初代「淫妖蟲」から変わっていないように見えます。見づらく、使いづらいです。

特殊能力で色々やっちゃうようなシチュが好きならば楽しめる要素は十分あると思います。
個人的には序盤、主人公やオヤジーで挫折しないことも重要かなと。