名作のなりかけ
あかりルートは盛り上がったんだけど、あかりトゥルーとかは結局演出が弱くてイマイチ盛り上がりに欠けたかなという印象。
あかりルートは特別を憎悪するあかりがそれゆえに特別な力を持つ自分以外の人間を救う話。
あかりトゥルーはあかりの子である救世主が用意した世界。あかりルートを振り返り、あかりが弱い人間であることを改めて肯定し、不完全な世界を肯定するみたいな内容。最後は救世主であるあかりの子に「この世界が好きだ」と言わせることで、彼が生まれてくるハッピーエンドで話が終幕する。
トゥル―で各ルートの世界線をまとめるみたいな気概は感じるし、CGや演出でいい部分はある。
特に『ふたりだけのカーテンコール』は名曲なんだけど、何度も使われるとやはりインパクトは薄れる。
要素を詰め込みすぎたかなという印象もある。救世主たる力を持つがそれを行使しなかったゆえに人を自殺させてしまったトラウマの克服、永遠の命を持つものの葛藤などいろいろと面白そうな要素はあるがそのジレンマに対して正面からの回答があまりなかったように思えた。
それでいうとメアリーが朝日を見るまでの冒頭が一番盛り上がったかなという印象。