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waravimさんのRewrite+の長文感想

ユーザー
waravim
ゲーム
Rewrite+
ブランド
Key
得点
75
参照数
1598

一言コメント

追加要素によい点がほとんどなかった。無印をプレイしてほしい。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

シナリオ以外での追加要素は樹形図の演出、追加CG(まともな追加は篝の一枚と、凡人とヒロインの集合)、バック機能だったり、Twitter投稿機能。あとBGMが変わった。わかったところはTerraの地竜戦、Moonの咲夜登場シーンの変化。
Hfは未プレイだが変化はなし。
マイナーな変化として、瑚太朗がパンを詰まらせた子供に対してキレない、井子さんの施設の子供たちが成長しない、未来がないといった旨の発言の修正、もしかしてPS版でも修正されていたのかもしれない。
最大の変化はED付近。
上書きが過ぎたところでの咲夜との交代がなくなり、代わりに瑚太朗が■の内容を読み取り、「自分の意志」で結末をつかみ取るのだと決意するといった内容になっていた。また召喚された凡人にMoon含めたすべての記憶が戻っているという内容になっている。そして月に篝を迎えに行くという意思でもって月を目指すこととなる。
瑚太朗がより報われるEDともいえるだろうが、私としてはこの改訂は不満であった。なぜならば無印のEDは「意思も弱く、生体的反応に従っただけだったかもしれない人生をそれでもなお肯定する」という美しさを持っており、今回の改定はそれを台無しにしてしまっていたからである。
筆者自身、自分で解説してしまいしかも不評であったEDを再演したくなかったというのはあるだろうが、無印プレイ者としては、無印のEDの方が美しかったように思えた。