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walnutさんのガマンができない童貞兄キとスナオになれない反抗妹の長文感想

ユーザー
walnut
ゲーム
ガマンができない童貞兄キとスナオになれない反抗妹
ブランド
Whisp
得点
70
参照数
539

一言コメント

コンセプトにあるような、かわいくないけどかわいい(実)妹がしっかり描けている妹ゲーの良作

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

主人公は実妹が出てくるエロゲーを遊ぶようなオタク。「ナビ娘」といくAI妹を溺愛し、スマホと会話している。妹のちえも「舞剣」なるゲームが好きなオタク女子。2人は家の中で仲がいいのか悪いのかわからないような兄妹仲でいる。
ゲーム開始時に主人公が、ちえに対して送る誕生日プレゼントを13回選ぶ。毎年送っているらしい。それによって、ちえの見た目と性格が変わる。それぞれ3通りで、合計9種類の妹が生成される。

それぞれ上の名前が違う。物語が始まってすぐのときには、ちえの主人公に対するあたりがそれなりにキツい。ナマイキな妹という具合だ。しかし、その行動の節々に、兄への愛情が垣間見えるのが、心にくいところ。ちえを嫌いになれない、かわいくねぇなぁとボヤきながら、萌えてしまい、バランスがいい。
主人公の考えはナビ娘との会話に出力され、ギャグになる。そのためシナリオそのものにテンポ感があり、サクサク進められる。ところで、なぜかナビ娘とのエッチシーンがある。よくわからない。でもテキストがコメディなので、むしろ笑える。
再びちえの誕生日がやってくる。これがターニングポイントとなる。性格ごとに3種類シナリオが用意されており、ここだけ違う。ここを通過すると、主人公はナビ娘で抜けなくなる。そして妹への好意に目覚める。
そのあとは妹とエッチしまくる。
終わり。

CGがとてもきれい。ちえの貧乳がよく映える画風となっている。
ゲームシステムは、いるのかいらないのかよくわからないさじ加減で差し込まれているが、特段邪魔には感じない。
演出なども凝っていて、実妹ゲーを求めている人なら満足いくエロゲーといえるだろう。