心の成長を丁寧に描いた作品。弥津紀√は合わなかったが、それ以外は素晴らしい内容だった。
あえか、ねこ子の話は好き。些細なきっかけから、恋愛に発展するまでの過程が丁寧で良かった。
周りから浮いていて理解されにくい彼女らだが、一緒にいる内に人柄がわかり自然と愛着がわく。
あえか√では共にいじめと立ち向かい彼女との絆を深めていく。それにより、透明人間ではない色を与えられた主人公の姿を見た。終盤では大人との対決も描いており、その結果自分たちの「子供の部分」を理解して成長していく過程が自然で好き。
サブキャラも魅了的だった。やっている事は最低だが、どこか憎めないアントワネットに有能なエロゲイ。主人公より精神的に大人である妹の綾など、ヒロイン達に負けず劣らずの存在感がある。
また当初、狭山と椿はよくいそうな友人キャラに見えた。しかし立ち絵まで用意しておきながら、実は本筋に全く絡まないブラフだった点には驚いた。
弥津紀√は全然合わなかったというか不快だった。多くは語らないが、こういう展開を良かったという人とは相容れないな。まあ好みの問題ですね。すんません。