ゲーム部分はアクション好きなら楽しめる内容で、シナリオも綺麗にまとまっている。しかし、周回プレイで進めていく都合上、作業化するので飽きやすい。
ゲームは得意な方ではないのだが、難易度設定をいつでも変えられる為、程よい調整にて最後までクリアする事ができた。パーツの組み合わせにより、自身に合った戦術へと変更できる所も楽しい。自分は遠距離爆撃型にして、常に弾幕を張っていた。
シナリオは周回していく内に、徐々に真相が明らかになっていく仕様。そのせいで割を食っている面も多い。まずどの√も大筋の流れは同じなので飽きる。
何回ゲンハと戦い、ウイルス除去をした事か。加えてキャラクター達は前周の記憶があるわけではないので、こちらはとうに知っている事実に対し、毎回驚いている様を見させられる。
主人公も以上の仕様のせいか、異常にサッシの悪い奴になっており、行動も衝動的なので度々イライラさせられた。特にみのりへの扱いが悪い。不遇度で言えば、毎回ゲンハに返り討ちにされる彩音と良い勝負をしている。
しかし、飽きを乗り越えた先にある憐√はどのENDも印象深く、気持ちの良い終わり方になっている。個人的にトゥルーと言える憐ENDよりも、融合ENDの方が悲しさと尊さが同居していて好みだった。
他に気になる点としては、ボイスの音質が気になった。ゲーム要素に占める容量の都合上、仕方ないのだろうが、当時の水準からしても悪い。声優の演技は良いだけに非常に残念だった。