人々の想いや祈りが主題の繊細な作品。独特な世界観に浸れれば、唯一無二の名作になりうると思う。ポエミーでキザな言い回しは好みが分かれる。パケとOP見て合わないと感じたら、やめた方がよいです。
全12話構成。各話の構成は素晴らしく、蛇足と思える回はないように思えた。アニメの1クールとは違い、各話の長さも均等ではなくマンネリ化せずに楽しめる。
小話だが、ギーの心が動く2話が好み。感情が揺れ動く描写…ここがインガノックの一番の魅力だと思いました。
独特な世界観で敷居が高く感じるが、重要な設定は作中繰り返し説明されるので理解しやすい。
只ここがライアーと言うべきか、登場人物の結末(行く末)に関しては明言されない場合が多く、こちらの想像に任せる方式。人々の想いや祈りが主題になっている事もあり、考えすぎずフィーリングで感じた方がよい作品。結局理屈ではないのだ。。
最後のギーとキーアの会話は切なくて何度読んでも感動してしまう。「言葉にならない想い」ってあると思う。
最初はゲームパートが煩わしいと感じていたが、ギーの「諦めない心」とリンクしていると思うと許せてしまう。。
エロ要素は薄く、該当シーンに至っては女性目線で進行したりと乙女ゲームに近い。
あとギーとケルカンはもろブラックジャックとキリコですね。考え方は違えど「慈悲の心」で共通しており尊い。