恋愛に対し、丁寧かつ真摯に向き合っている名作。スケールが小粒なだけに過小評価されている気がする。萌えゲー好きの方には是非オススメしたい。
恋愛に対するそれぞれのスタンスや生じる人間関係を丁寧に掘り下げている。恋に発展する経緯や感情は共感しやすく、どの√もプレイ後は心が温まる。
大した事が起こる訳ではないが、各√の結末は簡単なようで見逃しがちな事のように思える。恋愛への向き合い方や友人関係に悩み、不器用ながらも進んでいく姿は愛おしく感じる。ヒロインたちが些細な恋愛論を語るシーンはこの作品を表していて好き。空気感のよさは流石ALcotといえる。
以下気になる点
・主人公の私服がジャイアンを彷彿させる。あの色とラインは気になる。折角よいCGでも脳裏にジャイアンが…自分だけかもしれない。
・どのヒロインからも攻略できるが、ほぼ志乃→聖→のばらの一本道といえる構成。志乃√は他ふたりに比べ、最初のジャブ感が拭えない
・たいちょーの掘り下げ不足。ミドルプライスの作品にこの様な文句を言うのは本来お門違いなのだが、キャラがたっているだけに惜しい。FD希望。