タイトル通り、妹キャラ好きのエロゲーマーに深く刺さる内容。優しいギャルもでる。
ヒロインは「実妹」「ゲームの妹」「友達の妹」が登場する。数は少ないながらも、妹ゲーとして申し分ないラインナップ。
主人公と友人はエロゲーマーなので、日常シーンからメタ的な内容が多い。麻衣√のラストでエロゲブログを始める所とか、往年のエロゲーマーほど楽しめる内容だと思う。
実妹がいながらも、ゲームから妹ヒロインがでてきてしまう展開は、妹欲張りセットという感じで素晴らしい。互いに比較しながら、妹キャラの良さを再確認できる。更に片方は実は義妹(予定)だったという展開には恐れ入った。
栞と麻衣の妹力の高さは言うまでもないが、美紀も今で言うなら「オタクくんに優しいギャル」という感じで、味わい深いキャラクター。今の方がより人気がでそう。
主人公はイケメン且つ、最初からヒロインの好感度がマックスという点で好みは分かれる。しかし、今までの積み重ねも作中で丁寧に描写されているので、あまり気にならなかった。結局のところ良い男なのは確かなので。
今作は視点も重要視している。
例えば、古賀は主人公たちに悪態をつき一見悪い奴に見えるが、彼と部の内情に視点を向けると見え方が変わる。兄ができると喜んでいた舞は、麻衣視点から大泉兄妹を見ていくうちに考えを改める。だからこそ栞√にて恋愛関係になり、自分たちの意思を通す決断には安易さはなくちゃんと重みが感じられるようになっている。
クリア後は麻衣の切なさも含めて気持ちのいい余韻に浸れた。短く綺麗にまとまっている為、ノベルゲーなのに何度もプレイしたくなる名作。