本編を乗り越えたからこそ、イチャラブ展開がより尊く感じる。とくに明日香推しには必読の内容だろう。
本編と比べてシリアスな展開は少なく、ほぼコメディ、イチャラブ重視の内容になっている。
本作はあくまで本編の延長線上にあり、新しいものを生み出している訳ではない。
しかし、俺つばの世界が好きで、大きな出来事はなくてもいいから、もっとキャラ同士の掛け合いを見たい!と思うファンには十分満足のいく作品になっている。
作風に合わせてシステムも面白くしており、例えば選ぶAVによって、それに応じた小鳩のエピソードが解禁されるなどといった遊び心が満載。
とくに「五人五色」では人格分離を利用したゲーム性のある作品になっており、多様な組み合わせで会話が楽しめる。正規カップリングで安牌かと思いきや、意外な方向に進む場合もあり、一筋縄ではいかない所が面白い。
とにかくコメディ描写盛り沢山の内容になっている。個人的に一番笑ったのは隼人編の「フレイム!バァァァーーーズ!」
今後忘れられないHシーンになりそうだ。
そして本作の大きな見どころは、タカシ喪失後の明日香の様子だろう。鷲介編では本編でも見せなかった激昂した彼女が見られる。それだけに「五人五色」にてタカシと会話するパートが切なすぎて辛かった。
もちろん十八番のクーデレも炸裂しており、見どころ満載で良かった。とにかく声優さんの力量が凄まじい。ゴワス。
本作はFDとして、ひとつの理想的な形に仕上がっていると思う。大きな波がなくても、良い作品は作れるのだなと思い知らされた。