日常系の主従モノにしては安定感がある
主人公とヒロインが主従の関係にあるものは結構多いが、その場合の多くが主が異様に我儘で、主人公がそれに付き合わされながら骨を折る…といったパターンが見られると思う
そして燃えゲーやバトルモノなら胸が熱くなるような株の巻き返しもあるのだが、キャラゲーや雰囲気ゲーの場合は「お嬢様ウゼー…」となる
ただ今回の場合は家庭の事情的なものの関係もあり、主である瑠波自身が自らの王国は砂の城であり人々の信仰も自身ではなく過去の栄光であると自覚し、
己を愚者と断じ、その上で「女王」を演じ、主人公の存在を掛け替えのないものだと公言すらしている
結果、こういった作品によくある主の高飛車、我儘、身勝手、という感じがほとんど感じられず、見た目通りの幼さや拙さと同時に聡明さや威厳も持ち合わせた良き主、ヒロインとなっている
正直瑠波が従来のセオリー通りの「我儘でぶっとんだお嬢様」的なキャラとなっていたら、かなり評価が下がったと思う