「ショーゲキの事実(作品)に、思わず脳がセイリになりそうだったわ!」
これ、括弧内を除きとあるヒロインの共通部での台詞です(笑)
Hシーンは8割方スキップ。他は音声5~6割聞いた時間。「クリック後も音声継続」なし。
6:21/まり
3:15/百合花
3:01/玲子
ーーー以上三人で以下二人が解放ーーー
2:30/りふる
1:25/ケイ
ーーーともこは真√扱いーーー
3:24/ともこ
0:48/ハーレム
計20時間39分
モブ・ちょいキャラの声優に17人(メインヒロインが6人、サブキャラが2人)。
この厚さが、ともこの「誰にでも変われる」という変"心"の能力を存分に生かしている。
パロネタも多いのだが、ただ単に文章に起こし声優に読ませるのではなく、
声優の変更・ふんだんに一枚絵を割く・SEを使うといった「ゲーム媒体」の強みが効いてる。
更におまけとして、イノグレの絵師である杉菜水姫さんにゲーム内原画を担当させる(ppのキャラに変心)というのも凄い。
話自体は評判通りの「カオス」さ(バトル、…泣き?、ホラー、笑い、感動)を√毎に出し、
(エロも多彩、キャラソンでも遊び心があったり。)
各√の「引き」で提示した多数の伏線を真√で華麗に回収する。
…
……はずだった。
メインの伏線以外投げっぱじゃんかーーーーΣΣ(゚д゚lll)
※他の人の感想や考察サイトを見ていないので私の理解が至らないだけかもしれません。
その場合は訂正します。
→monophobiaさんの感想を見て納得したので最後に追記しました(2011/5/28)
ただ「少々強引」(I_dreamed_a_dreamさん)である点、一応考慮にいれていた点、完全に納得はできない点から、点数は据え置きで。
「引き」は上手い方だった。半分は新情報として提供する形ではあったのだが。
ここでも「カオス」さを出すように統一性を欠いた伏線が最終√でどう繋がるのか…
手に汗握った。楽しみだ。もの凄く楽しみだった。
なのに、なのに……
総括としては特に序盤のケイの下ネタ・パロネタと「引き」がかなり楽しめた。
下ネタ苦手なはずなのに何か肌に合った。
ヒロインとは思えないほど「突き抜けてる」というのも一因でしょう。
上記の不満はあるものの、メインの伏線回収は見事。やられました。
そして作品の「テーマ」への繋げかたも綺麗だし、後味な中々に良かったです。
チャレンジ精神溢れる作品ってのは
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以下、問題の伏線に関してネタバレ感想。
ご注意を。
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◯全体
1.「鬼の雫」は本物?
①偽物→効果は)健太郎の妄想 )健太郎の能力 )女性側の被暗示
②本物 1000円で売った真意は? 助教授の分析は嘘orミス?
2.健太郎は旅行三日目、(ケイの唾液で)催淫効果+幻覚に囚われていた?
真√ではそれが明示されているが、他√では催淫効果を催していない。
幻覚という解釈をすれば、女性に「鬼の雫」を使って効果が見られたとの
説明も付くが、それは「現実」でないとしたら二人の親密さに疑問がつく。
もし一部だけ幻想を見ていたすれば(例えば玲子先生から「指輪を取って捨てた」こと)、
以下の疑問点にある程度の解決を与えられるが、それで全ての謎が解消するわけではないし、
そんな部分的に都合よく幻覚を見ている者と会話・態度が咬み合うのか。
(ただ、一人称視点を貫いてるため余計なことは脳内変換で対応可)
◯まり
1.「健太郎」と知ったのはメール時ではなく、旅行後の体操服を見たとき
メール自体は「kentarou mangrove.~」の@マークを書き忘れたというものだったが、
始めに「kenta@~」で送って試したとは限らないし、スペースに気付いた可能性も。
ただ、まりの性格・メールを送るかかなり迷っただろう心境からすると、やはり疑問は解決せず。
(そもそも、@を書き忘れていなかった可能性のほうが高いか)
2.CEOの名前を読み間違えても変心できた
他で見られる変心条件の厳格さ+見ず知らずの人を呼び出す点から「偶然」はないかと。
更に呼び出した後、「痔」の話が通じていたことから他人というのも考えにくい。
本人が呼び出せたのでなければ、声が似ていて+同じように「痔」の会話をする状況にある者になる。
◯百合花
1.どみとりぃの血の色が赤から青に
まず、犯罪者のおっさんと、怪獣みたいなのがいる。
物理攻撃(木刀の時)で赤い血(1回目)が出たのはおっさんの方だろう。
その後怪獣と交戦、これも物理攻撃が効いて赤い血を見るが、後に青く変色。
なんで?(笑)
(…単に酸化反応を起こす血でした。ちゃんちゃん。とかないよね)
因みに怪獣の方は陰陽道の技で始末が付いた。
主人公は陰陽道に精通している記憶があった。
なんで?(笑)
◯玲子先生
1.ケイ(健一郎の主観だった気が)、玲子√では4時の鐘、まり、真√では5時の鐘
玲子が京都を離れた2年間のうちに、4時から5時に変更。
2年前はマヤ失踪時とも重なる。
玲子先生は単に変更を知らなかった、で済む気もするが、
玲子√で時計を確認していなかったか?
2.捨てられない指輪
①捨てた気になっていた(幻覚)。
②三日目。エッチしまくった日全体が夢。
③マヤが拾って届けてくれた。
④複製。夫のを奪った。
⑤違う指輪。
⑥旅行後の方が夢、幻覚。
よし、③だな。間違いない。
3.マヤに命令されても消されない記憶(健太郎)
意思の問題か。真√で飛び降りを防いだように。
それにしては対抗意識が弱かった気がするが、それは陰陽道的なの(体質)でカバーか。
若しくはマヤが口だけだった。
そもそもマヤの姿からしてその日の全てが幻覚。だから「夢」にも見れた。
だとしたら玲子先生も同じ状態?
そうでないと結ばれるきっかけを失うのではないか?
◯りふる
1.りふるは乱交のことを覚えていない?
①覚えていない
②あの日は夢
→旅行後「写真」というのがケイとの間で通じていた。
また、四日目に加賀がケイにいつも以上に熱烈に言い寄っていた。これらが説明困難。
③覚えているけど黙ってる
出会い初日から結構りふるが健太郎に惹かれている描写+旅行後の初エッチの描写なし、から判断しかねる。
とりあえず目ぼしいものはこんなものかと。
ホント、この多彩な伏線をどを繋ぐのかが一番の楽しみになっていたのに。。。惜しい。
最後、
「ジャ~ジャー、ジャージャ~~ン」(峨山の登場シーンなどのSE)
を多様しすぎて後半ギャグになってました。いや、狙ってのことか(笑)
まあ、雷の中のマヤとともこフェラのアレは怖かったんだが。
ってか萌え絵師であんな顔書く人(それもヒロインを)滅多にいないだろうな。もちろんキャプ(ry
そんな点でもチャレンジな作品でした。
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追記(2011/5/28)
結局「夢オチ」ということですが、
1.まり、りふるの処女喪失が引き伸ばしになったのに気づかないのはさすがにおかしい
2.三日目(集団行動の日)を寝て過ごすとか、先生が何も言わないor四日目にともこが言及しないのはむりがある
3.これが個人的に一番重視して点ですが、たった四日間で恋人同士になるのも無理があったのに、更に一位に削れるというのは主人公どんだけイケメンなのかと(笑)
勿論一目惚れというのは分かるが、それに頼りすぎるってのは作品としてどうなのかと。
「経過」って結構大事にする方なので親密さにはある程度の時間をかけて欲しいんです。
だから幼なじみって好きなんですよ。どうでもいいですね(汗
一見関係ない伏線が綺麗に回収するゲームがやってみたいものです。