ほんのり苦いが、それ以上に心を温かく、優しさに満たしてくれる作品。「二人だけの世界」を作るかわいらしいファンタジーを用いて綴られる4本の短編集。どうぞ、癒しと優しさを。
一言に書いたように、4本の短編集からなる本作。
ミドルプライスの作品の中でも極上の一作と言えるほど、素晴らしい作品でした。
挿入歌の『春風』がまさにこの作品を表している名曲です。
機会があれば是非。
世間的には1,4章が特に評価されているように思いますが、自分は2章が特に好きでした。
「普通さ」が物凄く似合うお話となっていました。
キウイっ娘もかわいいし(笑
とはいえ、どの章にも魅力はたっぷりとあるので充分堪能できると思います。
また、ねこねこソフトの伝統である「色」も作中でしっかり描かれており、改めて優しい気持ちになれるのではないでしょうか。
「サナララ」色。 想いが詰まった優しい色です。
名BGMとか、ずっと見守っていてあげたくなるようなキャラ達とか、心打つテキストとか、
褒めたい点は山ほどあるけれども、
深くは語らず、ふと疲れた時にプレイし、そっと評価して欲しい。
深く眠ってしまった童心を揺り動かすような、素直な気持ちで満たしてくれるような、
そんな、そんなやさしい、物語でした。