寂しがり屋の「ウサギ」達は、着飾らない「自分」を出して見られて受け入れてほしい。「人間失格」というレッテルに自ら身に包む彼女らは「全幅の肯定」たる恋愛をきっかけに「リアル」と繋がれるのか。「An unrelated person is the same as no existence...」「Really?」
音声6割ほど。「クリック後もボイス継続」あり。
3:43/美悠 iyaiya_usagi(OPの00:34付近)
3:25/古都音 wanpaku_usagi
3:03/怜奈 kokuhaku_usagi
2:07/ツクヨミ
計13時間18分
◯シーン数(差分含まないCG数)
各ヒロインにBad endよりのレイプちっくなエロが一回ずつあり。(*男はあくまで主人公ひとり)
ほとんどのシーンで愛撫にも尺は割かれていますが、面倒なので省略。
本番は1~2回、体位はオーソドックス(正常位、後背位、騎乗位…)なの中心。
卑語はなし。喘ぎ中心。
オート時、クリックでオート停止。
古都音:7(スク水or白ビキニがそれぞれ数えられている(*)ので実質6回)
手コキ(1)/フェラ+本番(4)/本番(水着)(3枚ずつ)/本番(3)/
手コキ(股コキ?)+フェラ+本番(3)/フェラ+本番+顔射(4)
(*)会話テーマ:「ファッション」3回目の有無で分岐。有だと白ビキニ。
美悠:6
本番(2)/パイズリ+本番(3)/フェラ+胸こすり?(2)/69+本番(3)/
フェラ+本番(3)/目隠しでバイブ+アナル(3)/
怜奈:6
愛撫+ちょい入れで終了(3)/フェラ+本番(4)/水中フェラ+本番(3)/
69+本番(2)/本番(3)/本番(3)
ツクヨミ(≠娘包の店員さん、OHPではシルエットのみ確認可、体験版登場なし):6
フェラ+本番(3)/手コキ+本番(3)/本番*2(3)
自慰(バイブあり)+足コキ+本番(3)/本番(1)/騎乗放尿+フェラ+本番(3)
◯CG数(差分含まず)
古都音:28枚(水着に関しては別数え)
美悠:25枚
怜奈:25枚
ツクヨミ:22枚
その他(集合):3枚
カットイン:42枚
◯BGM数
27曲(arrange別数え)
主題歌、挿入歌、グランドEDが一曲ずつ
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以下、ネタバレ多めなのでご注意を
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◯シナリオ、設定
ダメ人間が集うコミュ「人間失格」。
コミュへの参加に関しては多少「審査」があるみたいなことがあった気もするが、
結局は個人的な意識に基づくので、「ダメ」レベルもあくまで主観。
ぶっちゃけ、そこらのエロゲに出て来るキャラと大差ない。
古都音なんて、父親によるレイプ未遂によって崩れ始めたのに、BL(性描写あり)に走りますか。そうですか。
多少主人公が後ろに立ったときヒステリックな叫びを上げたりしていたが、それも数回だけ。
せめて初フェラへの抵抗とか、そうでなければBadEndのエロで突き飛ばすくらいして欲しかった。
上述したようにシーン数(+尺、エロさも)は結構あると思うんですが、そっちに傾注して心情の移り変わりとか
主人公依存からの脱却がイマイチ。
どのキャラでも依存傾向にあるのは「ダメ人間、ネット人間」らしくて良いのだが、主人公以外の他者へ開かれた
と言えるのは怜奈とツクヨミくらいか。
他二人はさほど「閉じたリアル」に居なかったが為とも見れるが、付き合うことで余計恋愛という「絶対的肯定感」
に浸って「二人の世界」感が強くなっている。(美悠のBadEndほどではなくても)
基本的に主人公のもつ「居心地のよい空気」に心をひらいている(「アナタだから」は古都音、怜奈、ツクヨミが明言)。
彼はヒロインを「閉じた世界」から押し上げる役割を担い、
「ネットの先にはちゃんとリアルの人がいるし、一人(二人)だけでは生きていけない(親のすね云々)」
との考えを明確化するが、じゃあ当の主人公はどう世界に向き合えるようになったかというと、
学祭(クラス)…美悠としか接してなくね?
コミュ以外の人との関係広がってなくね?
バイト始めたとか、クラスに宿題見せてくれる男友達ができたとか、少しでもあればなぁ・・・。
(ツクヨミ√は多少クラスの輪に入れた感じはするかな)
そもそも、話のテーマであるはずだった「ネット」から「リアル」へが、最後にちょこっと綺麗に書かれただけ。
一番の問題点は、「ネット」の象徴である「人間失格」コミュへの依存度がどのキャラも低すぎ。
確かにオフ会が「リアル」のきっかけにはなってはいるんだが、コミュが「居場所」足りえていたかというと疑問。
美悠の「本音」は「日記」という非公開ツールでだし、怜奈は主人公との2者完結型のメールで「デレ」を見せる。
ひたすら特定のキャラに会いに行って話をして好感度上げるというシステム的にも、「三人以上」という場面が
圧倒的に足りない。
「人間失格」を壊したところで、「他人」のツクヨミが何か言ったからといって、
「ダメ人間」とレッテルを貼っていた人間がいきなり更生するのはご都合主義にもほどがある(ツクヨミ√)。
ま、屋上の場面、嫌いじゃないですけど(笑)
クーデレにしてはデレ成分がかなり少なめの怜奈とか(メールという面と向かわないツールが一番生きてたキャラ)、
幼なじみらしい一途さをもって告白前から好意を示していた美悠、
機嫌を損ねる選択肢を選んだ時の素っ気ない・毒に満ちた古都音(CV藤森ゆき奈)の声音(胸が苦しかったです)、
なんかは良かったんですが、全体的に「着脱式の設定・属性」って印象が拭えなかった。
客観的(ユーザー的)に見ても「こいつクズだな」くらいのヒロインをだしても良かったし、
上記「人間失格」の活用、ツクヨミ(過去)の具体的壊れっぷりの描写、
選択肢に基づくレスポンスの強化(例えば本借りた後にはちゃんとその内容に言及)、
「みんな友達」としての「リア充」End、
初週の会話でズタボロ→主人公ネット廃人+セフレEnd(コソッ...
最後、OPの00:34付近のあれはこんな感じでしょうか
古都音=wanpaku_usagi(ヲタクだなんて言えないわ、マジメ一辺倒が求められてる人柄という強迫観念)
美悠=iyaiya_usagi(シカトへの恐れと贖罪としての献身。嫌と言えない日本人)
怜奈=kokuhaku_usagi(伝えたくても言えない、まして面と向かってだなんて。人間=利己的で打算的だとしても、「違う」と信じたい。初めて身体を許したときの
「見返りじゃないならいい」「触るなら触ると言ってから触って」という言葉。
行動だけじゃ信じられない、"ことば"を通してのコミュニケーション。)
初めての「社会」としての「家族」にも多かれ少なかれ問題があるってのは「リアル」を感じるので苦しいもんです。
もし芥川『河童』のように、子が生まれるか否かを決定できるとしたら、世の中変わるんでしょうかね。
そういえばタイトルの真意がわからない。
自分と「世界」との繋がりを治したい?う~ん。
→訂正:ツクヨミ=CURE GIRLで、対象は主人公か。
ケナゲだなぁと思うんだが、「理由」が曖昧なのがイマひとつ。
イジメ行為の中に、恋愛感情を敏感に感じ取っていたというのが妥当か。「味方」であると。
オフ会が大きなきっかけになるとの先見の明があったように、視えることも多かったのだろうか。
美悠の目を逸らした回数すら覚えているツクヨミの、
「忘れちゃえることは、忘れちゃったほうがいいよ」
この一言も、怖かったなぁ。
忘れられない、自分の中から排除できない存在、か。