物語を俯瞰してみれば奇抜な部分のない、「王道」作品。しかし読みやすいテキスト、BGM、明暗のギャップ等々、総じてレベルが高く纏まっており、伝奇の名作との評価も肯ける。昔の作品のリメイクなので昨今の作品より短いですが、むしろ余計なぜい肉のない良作。
※リメイク前の作品は未プレイです。
久しぶりに期待以上の満足感を得られた作品。
物語は伝奇をベースにしているのですが、終始暗いわけではなく、むしろ半分近くは明るい雰囲気を保っている。
この明暗のギャップが分かりやすい展開で変わるが為に受け入れやすく、それぞれのレベルも高い。
よもや痕で「萌え・笑い」がここまで得られようとは。
リメイクされたことで絵柄は一般受けしやすく、声優さん方も素晴らしい。
特にロリっこたち（初音、楓、六花）は「キャラゲー」に出てきてもおかしくないのではなかろうか。
攻略に関しても、ループを前提としたつくりであり、基本的に新たに出現する分岐箇所がそれまでの分岐箇所より前の段階で表れる新設仕様。
BADも充実していて良かったです。
特に新キャラ六花のとあるBADは物凄く嬉しかった。
これは趣味嗜好の問題ではなく、「伝奇と言えばこれがなきゃね」ってものを入れてくれるスタッフに感謝。
BGMも及第点、絵もかわいい、萌えも備えている。伝奇の背景も（それなりには）描かれている。
更に、サブキャラ含めて納得いく思考と魅力をもっていたのも○
ストーリーが軽いものではない割にさくさく読めるテキストがまた良いですね。
心に強く残る作品ではないものの、再度プレイしたくなる、やってて楽しい作品。
不満点と言えばエロが薄い（ボイスが少ない為。）、爆発的なものがないくらいで、総じて満足いく作品でした。