フリーウェア。プレイ時間49分。戦火で疲弊した街を舞台に、「ブリキ」と呼ばれる兵士である主人公と「世界を見たい」と言う白髪の少女との触れ合いの物語。終末系は美しい。
題材に戦争を用いており、
800*600サイズだが上下を削って表現している為、映画的な印象が強かった。
(「ナルキッソス」や「カタハネ」、「White -blanche comme la lune-」のOPを見てもらえれば分かるかと)
ネタ的には使い古されており、真新しさや盛り上げには欠ける。
しかし、雨が振り続く中、陰鬱さよりも美しさが際立つ雰囲気作りは見事。
白を基調とした淡く儚い塗りにしっとりとしたBGM・テキストががっちりと引きこんでくれました。
>ひとを殺す兵士でさえ、戦場にいながら誰かの夢を見ていた。
「人」が「夢」を見るから「儚」。
それだけを見せる場面でないけど、胸にくるなあ。