典型的なキャラゲー
物語内で活躍するキャラクターが、その世界の中で生き生きとしているのが手に取るようにわかる作品。キャラクターメイクセンスだけで言えば、100点を出してもおかしくはない。無駄のないキャラ配置、よくできた世界観である。
以上のように物語だけなら悪くはないのだが、シナリオの酷さに目が行く。勿体ない作品である、と個人的には思う。
そうは言うものの、キャラクターの個性さにおいては、同メーカー前作である『はぴねす!』を遙かに凌ぐものがあり、プレイに値する。ただし、前述したように、シナリオに拘るプレイヤーにとっては致命的欠陥を抱える作品であるため、その種のプレイヤーにはお勧めできない。