つまらなくは無かったけど期待してたほどではなかった。
公式いわくサスペンスノベルだそうだが、それ風味なのは前半まで。
サスペンスと聞くと、推理小説などにあるような証拠を集めて最後に犯人はお前だ!的な展開を期待するのが普通だろう。
たしかに前半はその通りで、謎解きの部分が多少駆け足気味なところ以外は納得の出来だった。
前半終了時は主人公の記憶の謎が解けてこれからどう進むんだと先の展開に胸を躍らせたのだが…
後半の主題は公式にもかいてあるがバベルの陰謀を暴くこと。
だが物語にはサスペンス的な展開はみられなかった。
謎の中核であったはずのバベルのトップは、いきなり現れたと思ったらご丁寧に自分から素性をペラペラ喋る。
最後のバトルはユリアヌスのトンデモ能力VS主人公の精神論で、結果主人公が勝つといういかにもな終わり方。
そして最後まで語られない玲一の謎。(船が沈められてから攻めに転じた理由、21グラムとのどのように接触したか、最後の戦いの場所がなぜわかったのか)
流石にこの展開をほめることは出来ないかなと思った。
テキストは小難しい…
恥ずかしながら語学力に乏しく漢字が読めない私としてはせめて読み仮名を振ってくれるとありがたいと感じた
そんな私が電子辞書を片手にゆっくりプレイして25時間くらいでフルコンプできたので、たぶんボリュームはそんなに多くない。
絵は可もなく不可もなく。
一部絵に乱れや塗りの粗さを感じたものもあったが許容範囲内。
それよりもギャラリーの7ページ目の左上のCGって必要なのかが気になる。
誰かもわからん絵をかくならシーンのCG増やしてくれといいたい。
シーンは本編5つとおまけのエピソード3つ(うちひとつは予約特典)。
本編シーンはいつも唐突に始まる気がするし、おまけのもただの夢。
まあこのゲームにここを期待した人は少ないと思われるが。
音楽は全体的に良かった。OPはかっこいいし、BGMも世界観をよく表現できてた様に思う。
声優さんの演技も文句なしです。
前半の出来が後半でも続けばもっとよかったのに、と思える惜しい作品でした。