キャラは可愛くて絵がエロい。なのにどこか中途半端。
「キスまお並みの萌えと、らぶ２並みのエロの両立」
それが私がOHPを見てこの作品に期待したことである。
キスまおの個人的最萌えキャラだったリセを思わせるキャラに、サンプルCGのらぶ２ばりの塗りを見ればそう期待しても仕方が無いだろう。
プレイしてみると、確かに絵はエロい。素晴らしくエロい。
だが私としては萌えが弱く感じたのである。
あれだけ可愛らしいキャラを並べておきながらなぜ萌えられなかったか、その原因はヒロインの心情描写の弱さにあると思う。
ルリアルートとキスまおのリセルートとの比較になってしまうが（キャラが似すぎているから比較するなというほうが無理）、リセルートでは主人公とリセの絡みがあまり多くなかったにもかかわらず、心情描写がしっかり描かれていたので二人が結ばれたときの感動も大きかった。
ルリアルートではテキストが弱いからか設定がイマイチなのかはわからないがそのあたりの感情が希薄。
物語の視点をヒロイン視点に単純に変えただけでは伝わってこないし感情移入もしにくい。
さらに、そのあたりのせいもあってか大抵のえっちシーンが唐突に始まる感じがある。
例えば日中デートをして、だんだんとお互い気持ちを高めていってそれから…というのがよくあるパターンだと思うが、この作品では気持ちを高めていく部分の描写が弱く、えっここでやるの？見たいなのが多かった。
具体的に言うと美穂乃二番目のシーン。
旅館のフロントで父親に隠れてフェラするものであるが、何でこんなところで発情しちゃってんの？と思った。
それとは逆に一緒にお風呂はいるシーンがあってそれっぽい雰囲気になるのにそのときは何もせず、という場面も見られた。
舞台が温泉宿なんだから温泉えっちは誰もが期待するだろうJK…
他にもせっかくデートシーンがあってもその日は何もせずに、シーンまでの間に一幕あってからというのが多い。
そのわずかな一幕の間に気持ちは結構さがってしまうものである。
これ程度の（いやむしろエロを邪魔する）シナリオだったら、旅館の経営を立て直そうなんて無駄な設定作らずにらぶ２くらいのおバカな（エロ一直線な）話で十分だった。
ということでこの観点からすれば私の期待には少々そぐわない作品となってしまったと言わざるを得ない。
とはいえキスまおのリセルートのせいで（私は涙がちょちょぎれる位泣いたので）かなり大きな期待を抱いていたが故の感想であり、キャラたちは普通にかわいい、半端なくエロい。
点数も次回作への期待をこめてということでこの点に。
以下詳細
CG・シーン
やはり塗りがエロくて素晴らしい。業界最高峰といってもいいだろう。
らぶ２と比較すると立ち絵も一枚絵に近い感じになってきた。
後、地味に背景も美しい。
ままれのグラフィッカーさんたちにはこのクオリティをがんばって維持し続けていってほしい。
シーンは全部で２５コマ、それぞれの丈もそこそこある。
卑語は思ってたよりも少なかった。
店舗特典のドラマCDのほうは卑語満載でエロエロだったのでそれと比較すると少し残念。
キャラ
個人的ランキングは
プレイ前 ルリア＞＞ねここ＞美穂乃＞＞＞越えられない壁＞＞＞久遠
プレイ後 ルリア＞ねここ＞＞＞美穂乃＞＞＞越えr(ry＞＞＞久遠
美穂乃
ツンデレの皮をかぶった淫乱痴女。
その痴女っぷりは上に書いたとおりである。
声は本山美奈さんはお姉さん系のイメージが強かったのだが思ってたより良かった。
お気に入りの立ち絵はジト目のやつ、お気に入りのCGは足コキシーンのやつ。
これらが美穂乃のキャラをよくあらわしていると思う。
他にはパイズリのCGも結構よかった。
そのほかは構図、表情が微妙だと感じ、特にレイプ目のやつは個人的に合わなかった。
ねここ
お尻が最高。お尻が神。
まずは公式のお尻CGを見てほしい。あの絵がねここのすべてであるといっても過言ではない。
ねここのおしりぺんぺんは最高だった。
このシーンを作り出した製作陣には拍手を送りたい。
シーン６つのうちバックが３つなあたりもわかってるといわざるを得ない。
胸も作中では貧乳扱いだが個人的には程よい大きさでルリアに負けず劣らずの美乳である。
ルリア
リセの再来。
というか絵師が同じでデザインも一緒、キャラ設定も似通っておりおまけにCVまで一緒とあってはもはやこれは製作陣側からの挑戦と言っても過言ではないだろう。
しかし、萌え具合として比較するとリセよりも劣っているというのは上にも書いたとおり。
個人的には「元気になったリセ」みたいなのを想像しており、共通のあたりでもきゃっきゃうふふなシーンを期待していたため残念。
というか、共通でも登場がかなり遅い上に他ヒロインの個別でもほとんど絡んでこないためルリアルート以外では完全に空気である。
これだったらむしろデザインか声を変えてリセとの差別化をはかったほうがよかったのではと思ってしまう。
まあそんなことされてたらたぶんこのゲーム買ってなかったけど。
しかし、えっちシーン単体で見るとそのエロさは計り知れない。
立ち絵の時点で腰つきがエロすぎてもはや誘ってるとしか思えない。
そしておまけシナリオの裸エプロンCGには衝撃を受けた。やはりこの娘も素晴らしいお尻を持ってたんや…
久遠
私が求めるものはこのキャラには無かった……
サブキャラ
つぐみのしゃべり方はいくらキャラ設定といっても伝統ある旅館の仲居としてどうなの？って思った。
システム
これは多くの方が感想で述べているようですがスキップが不便。
既読判定が弱いし視点が変わるとなぜかとまる。
一応ホイールクリックが強制スキップにはなっているのでそこまでの手間ではないが不便なことに変わりは無い。
その他設定出来ることはらぶ２から少しだけ増えているようだが、私が前作から気になっている点（バックログ、ウィンドウ消去）は相変わらずだった。
特に今作ではウィンドウ消去のレスポンスの悪さにはかなり嫌気が差した。
というのも、今作の一枚絵ではえっちCGを鑑賞する上で大事な部分がウインドウにかぶさり見えづらくなっているものが多く、ウインドウを消したくなる場面が多かったからである。
はやり、個人のプレイスタイルによって快適な環境というのはまちまちだと思うし、いろいろ細かい設定ができるようにしていってほしいと切に願う。
てか、えっちに力入れてるんならもういっそシーン中のウィンドウを小さくするみたいなつくりにしたって良いんじゃない？と思った。
その他
誤字脱字、せりふとの齟齬などテキストミスが結構目立つ
というかテキストの日本がそもそもおかしかったりもする。
こういうのって声優さんとかしゃべるときに指摘とかしないのかな？
まあ今作は私の期待値的には少し残念でしたが、今の絵のクオリティーが維持されるなら次回作もきっと買うでしょう。
だから頼むからシステムだけは何とかしてくれ…