忙しい人には辛い
個人的にはシナリオゲーというよりは雰囲気ゲーだと思う。
萌え重視のゲームと比較すると中身のあるシナリオだが、過去の大作とかと比較するとどうしても見劣りする。
故にのんびりしたBGMを聞きながらのんびり作品の雰囲気に浸かるほうが楽しみ方としてはあっていると思う。
ただ、序盤の日常は確かに丁寧に描写されているが長く続きすぎるとだれるのが欠点。
総プレイ時間はたぶん60時間くらい。さっくりプレイしたい人には全くおすすめできないボリュームになっている。
個別ルートではヒロインをきっちり掘り下げ、各キャラの設定･背景とかがちゃんとわかるようになっていた点が良かった。
しかし逆に物語の後半ではシーン一つ一つがぶつ切りに感じられるものが多く、EDもルシアルート以外はかなり唐突というかあっさりしすぎているように思った。
また正味のテキスト量が膨大だから仕方ないかもだが、後半は誤字などが目立った。デバッガーも疲れてしまったか
CGに関してだが、OHPみて前作よりかなり良くなってると思ったのが購入の一つの決め手。
総CG数は75、うちエロ14、SD絵5枚。
立ち絵と非エロCGのクオリティが高く、どれを見てもキャラが可愛らしく描かれている。
エロCGに関しては立ち絵と比較して胸が大きすぎるのがかなり痛い。
あと気になったのはテキストとの不一致。
時雨とのキスシーンではテキストは主人公からキスしているとなっているのにCGは時雨からしているように見えたり、
乙女とのシーンでCGでは既に服はだけてる状態でしばらくちゅっちゅしてから主人公「服脱がすぞ」。雰囲気台無しでもったいない。
シーンは全部で５枠
別にエロ期待していたわけではないがあまりに少ない。
起動時からおまけは閲覧出来るのだが、シーン鑑賞見て５個しか欄がなかったのを見たときは正直かなりショックだった。
5個のうち乙女だけ優遇されて2枠、残りはそれぞれ1枠。
ひとつの丈も短めで卑語も皆無。
エロ目的なら確実に地雷級。
キャラは小菜＞ルシア＞時雨＝乙女の順に好き。
公式人気投票では時雨が1位みたいだが、個人的には序中盤の主人公への当たりのきつさがくっついてからの可愛さを上回る。
乙女は予想外に結構重いキャラだったのが少し残念。
小菜とルシアは全編通して可愛らしかった。
音楽に関して、BGMが作中の雰囲気によく合っていてさすがの一言。
特にゲーム開始画面で流れる「十六夜」がお気に入り。
OPは購入を決意したもうひとつの決め手。Satの本気を感じるし歴代fripSideのなかでも個人的にかなり上位に入る。
ただ鑑賞モードだと音質が下がってる気がするのが残念。
システムは最近のいろいろ設定できるゲームと比較すると全然見劣りする。
まあ最低限の設定は出来るかと思うので一応及第点。
総評すると、まあ時間にたっぷり余裕があればやってみてもいいんじゃない？ていうくらいだと思う。