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unkさんのキスと魔王と紅茶 ~Kiss×Lord×Darjeeling~の長文感想

ユーザー
unk
ゲーム
キスと魔王と紅茶 ~Kiss×Lord×Darjeeling~
ブランド
ま~まれぇど
得点
87
参照数
804

一言コメント

リセ愛してる

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想



キャストと絵が好みだったので購入。
シナリオの評判がイマイチなのは以前から知っていたので最初から萌え目的です。



他のレビュアーさんが仰っているように確かに魔王の設定は生かされていない。
主人公の紅茶エピソードも、たいしたものではない上に紅茶が絡むルートはひとつだけ。
極めつけは各ルートの物語中盤で出てくる謎が、終盤で「確かなことはわからないけどこうなんじゃない?」みたいな感じで適当に流される。
これではシナリオに期待していた方はがっかりしてしまうでしょう。

しかし萌えにしか期待していなかった私に隙はなかった。
実際どうでもいい設定とか突っ込みどころが気にならなければ良萌えゲーだと私は思います。



序盤はキャラ同士の掛け合いがそこそこ、というか思ってた以上に面白く感じた。実際結構笑った。
ただ梢とちょこ先生は少々うるさすぎるかも。この辺が合わない人はいるかもしれない。

私の攻略順は更紗→つばさ→ちょこ先生→リセ→優菜
ちょこ先生ルート以外は設定に関する小ネタが微妙に明かされたりする。
自分としてはネタ明かし的にこの四人の順番はこの順番でよかったと思う。
ただリセルートがすごくよかったので優菜ルートがただの消化試合気味になってしまったが…


以下それぞれの感想。





更紗
個人的にプレイ前の魅力は一番下。プレイしてもそれは変わらず…かな。
パケ絵の中央に来てるからメーカー側としては一番のメインヒロインなのかな?
そのせいかわからないがストーリー的には一番突っ込みどころが多かった気がする。梢の行動とか待遇とかも普通に考えたらおかしい。
絵はきれいなんだけどいかんせん自分の興味がわかなかったので特に感想はない。





つばさ
立ち絵のスカートが不自然にめくりあがりすぎではなかろうか。
目が点になってる立ち絵はなかなか愛らしい。
つばさは共通では特になんとも思わなかったがルートに入ってデレ度がマックスになったときが結構かわいい。
普段まじめだった子がいきなりエロくなるギャップはなかなかのものがあった。

絵は一枚絵、特にエロ絵が綺麗。
本作ではつばさの絵だけではなく全体的にいえることだが、萌えゲーの割には精液描写が結構濃い。
なにより二回戦いったとき一発目のがぬぐわれないのは◎。
中でも本編最後のパイズリからの騎乗位えっちが扇情的でエロい。





ちょこ先生
まるでサブヒロインであるかのような扱い。
話は魔王の話とか一切触れないし長さも短くエンディングも適当。シーン数も他ヒロインより少ない。非常に不遇である。
でもまあ共通やってる段階でそこまでいいキャラだとも思わなかったので別にいいかな。





リセ
このキャラを生み出してくれた製作者に深く感謝したい。
今回つけた点数の大部分はこの娘によるものです。
まず立ち絵が反則的にかわいい。
胸の前で指先を合わせながらちょっと困ったような表情をしている立ち絵は心くすぐられるし、やわらかく笑ってる顔や、ちょっと上目遣いの表情はもう最高。
なんというか守ってあげたくなるというか。一言二言しゃべってくれるだけで萌え転がれるレベルです。
ついでに言えば制服で車椅子に座るとスカートとソックスの間の絶対領域がなまめかしい。

仕草的にも保護欲を駆り立てられますが設定的にも病弱キャラ設定。
ルートの最初のほうでは、ちょっと立ち上がるのもしんどいような娘とえっちして大丈夫なのか?いやでもやはりこの子とえっちしたい!という自分勝手な葛藤がクリックを進ませました。

シナリオも作中で一番よかった。特に恋心のえがき方がよかったと思う。
窓から主人公を見ているシーンがリセ視点で見れるため、リセが抱く淡い恋心がよく伝わってきた。
付き合う前からくっ付いた後の展開は萌えゲーの王道展開。海でのデートのCGは本作で一番気に入ってるCGです。
終盤はポッと出の謎設定からご都合主義全開のエンディングだったがそれでもハッピーエンドで私も幸せな気分になれた。
リセの記憶が戻るというのは完全に予想できるしそうあるべきだと思っていたのに、感情移入しまくっていたためラストは泣いた。
というか海デートのCGをエンディングで出すとは非常に憎い演出である。素晴らしい。

あと、そよそよの仕事もすばらしい。
おっとりしたしゃべりはこのキャラにぴったりの演技だと思う。

しかしこれだけ好きになってしまうとさらに欲が出てくるのが人間という生き物である。
まず残念なのはルート以外ではあまり出てこないという点。もっと他ヒロインとの絡みがあったほうがよかった。
次に回想シーン。病弱キャラという設定上仕方ないかもしれないがシチュエーションが全部一緒。
せめて本編クリア後のサイドストーリーくらいは新しい服装を用意してくれてもよかったのではないか。
せっかく元気になったのだし、海で水着デートしてそこから…とかのがよかった。作中唯一水着ないし。

ついでに、本編最後の回想シーンのラストでリセが「私が上に乗りますね」って…じゃあそのCG描いてくれよ!
このシーンで主人公四回も五回もやるならそれごとにCGがあれば…って思ってHCGの枚数数えてみたら他キャラと一緒で、やっぱり自分が欲張りなだけだってわかった。
あの撫で回したくなるようなエロいお尻を見て満足しろということなのでしょう。





優菜
共通では梢やちょこ先生のうるささが優菜キャラを引き立てる気がする。
ずっと一途に主人公を好きでいるのに、他ヒロインとの絡みで黒い嫉妬が全く見られないのもいい。
そしてボイスが最高である。
ルート分岐地点で主人公の買い物にいけることになって「やった」って…そんな台詞が聞けて「やった」な気分なのはこっちです。
ふーりん万歳。

しかし残念なことにこの娘のCGだけやたら違和感を感じた。
そしてこのルートに関して某所で半分ネタばれをくらっていたのでシナリオもはいはい知ってる知ってる状態。
たぶん声がふーりんじゃなかったらこのキャラには特別な魅力を感じていなかっただろう。






その他いろいろ
この作品の前にらぶ2Quadをプレイしたのだが、その際バックログの仕様に不満を感じていた。
きすまおの方が古い作品であるため予想はしていたが、やはりその仕様はこの頃から搭載されてるものだった。
どうやらこの仕様はままれでは普通らしいが私としてはやはり違和感を感じる。

右クリックがメニュー表示→ウィンドウ消しの順で固定になっており一発でウィンドウを消すことが出来ない。らぶ2Quadでは自分で設定できたのだが。

行き先選択画面でセーブ画面やコンフィグ画面にいけないのはちょっと困った。
クイックセーブしか出来ないのでセーブデータ作ろうと思ったら直前で作らないといけない。

曲は結構よかった。エンディング曲がお気に入り。

忍の♂シーンはいらん。立ち絵は素晴らしいんだから最初から女性ヒロインでいいのに…