様々なシナリオゲーのエッセンスを集めて見事に昇華させ上げた、まさに「衝撃作」ではないかと。
10年弱エロゲー歴のある私がこのゲームをプレイしていた思った事は、
なんだかどこかで見た事のある設定が度々頭を過ぎった事でしょうかね。
例えば・・・
宇宙に夢を馳せるという導入部から「星空ぷらねっと」や「ロケットの夏」あたりのストーリーを想像したり、
「墜落事故の生き残り、記憶喪失」という陽一の様から「シンシア」を思い出してみたり、
また、合間に挟まれる記憶描写やアリエス、アクアのやり取りでは「痕」や「月姫」を思い出し。
そして2048以降のシナリオでは「あえかなる世界の終わりに」や「SenseOff」、
さらには「水夏」「シャマナシャマナ」「ONE」「鈴がうたう日」などなど。
ラストシーンではMarronファンの自分が叫ばざるを得ないようなツーショットがｗ
他にも私が知らないゲームや漫画・小説のネタも結構散りばめられているようですが・・・
と、「衝撃作」とは言っても正直目新しいものはないのですが、
それ故に私は一週目をクリアした時点で多分にミスリードをしてしまい、
自分が当初予想した話とは全然異なった、もっとスケールの大きい展開に驚愕し、
そして綿密なまでの伏線の鮮やかさにノックダウンされてしまいました。
この手の衝撃は自分の中じゃ先に挙げた「SenseOff」以来じゃなかったかな、と。
それ故「SenseOff」と同等の評価にしてみました。
一枚絵の少なさややHシーンの少なさなど、確かにゲームとしての評価に課題点が
幾らか見えてしまいましたが、それは頒布価格1000円というのを弁えれば致し方ないのかなと・・・
それより、たった1000円のゲームでこれ程までの物を読む事が出来た事に感激ですね。
最低限とはいえ合間合間の演出や、フリー素材からの音楽の選び方も良かったと思います。
それにしても・・・「こもれび」も読みましたが・・・
このゲームの続き、本当に読みたくて仕方ないんですけど！