あの舞台と日常は、仲間と繋がれる太陽の様な道標
~ブログ内容を転記してます~
EroScaの改行の影響があるため、
ブログ側で読まれることを強くお勧めします。
「はてなブログ:物語は心の栄養素」
https://una-008.hatenablog.com/entry/2023/07/02/192459
↓以降ブログ内容そのまま
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【物語概要】
各ヒロインと結ばれた後日談を描いた物語
特にミヤビ√では無印のボリューム感の少なさを補いつつ、主人公であるアキト自身の過去と魔法に対する姿勢について掘り下げる
ポカポカ5人との個別ENDをGOODENDとするならば、本FDのミヤビ√はTRUE ENDに当たる様な集大成感を感じれて素晴らしい……
ハラショウをプレイ済みの方は絶対にプレイした方が良いですよ!!!
以降、ネタバレ注意!!!
※感想は概ねプレイ時の時系列順です
誤字や文法間違い等、あったらすみません
寛大な心でよろしくお願いします
【ミヤビ√】
『アキトが魔法を辞めた理由』
両親に強制された魔法で、貴重な青春の時間を終えたくなかったから。アキトも自分の道は自分で選びたかったんだろうな
アキト
「俺が魔法をやめたのは、このまま――、自分が何にも知らないまま、魔法だけに青春を費やして大人になるのは嫌だったからだ」
でもミヤビはアキトと同じく両親に強制させられていたとしても、自分から進んでラーシャに来て魔法を学び始めたから、魔法を本気で辞めるっていう選択肢は無いんだろうな……
『アキトがミヤビを押し倒した理由』
ミヤビは”アキトの魔法が好きだからアキトの事が好き”っていう理由じゃなくて、泣いていた自分にそっと寄り添ってくれたアキトの人間性に惹かれた
その話を聞いたアキトは魔法をしていた頃の自分がただ魔法だけをする人間じゃなくて、ちゃんと他人に寄り添えていた事をミヤビの言葉から知って、嬉しい様な・愛しい様な気持ちになったから押し倒した(それが以下のセリフから特に伝わってくる
アキト
「俺は、あの頃から、魔法だけじゃなかったんだ……! 俺は、ちゃんと人間だったんだ……!」
「ありがとう、ミヤビ……」
ミヤビ
『先ほどからお礼を言い過ぎです……それと、どうしてお礼を言われているのか、理解できません……』
アキト
「えっと…、あの頃の俺のこと、ちゃんと見てくれていて……」
アキトは魔法をやっていた頃の事を忘れたいからどんどん過去の記憶が朧気になっていて、忘れられてることは良いことなんだけど、ある意味不安な気持ちにもなる
その不安な気持ちというのは、過去の自分がわからなくなるという恐怖。人間って過去の自分自身の体験・思い・考え方が自分を形成していくのだろうけど、昔はどんな人間だったかを忘れていくことは自分が誰かわからなくなること
その恐怖を人形が胸を抱えるカットで表現しているんだろうなって思った
『ルーとクラリス、家族の話』
ソフィア√ではルーはクラリスにサーカス団に入るからライカスクを離れることを伝えずに出ていった。でも今回はアキトとミヤビがいた事で、ルーがクラリスに家族の事とかを打ち明ける縁が生まれた
ルーがクラリスに家族の事を打ち明けて、クラリスも自分の父親の事をルーに打ち明ける。互いに家族に澱を抱えた二人の真剣に互いを思い合う姿がとても良かった(特にルーがちゃんと他人の言葉を聞いているのが凄い、クラリスへの愛を感じる)
『普通と特別、カーチャとの話』
文芸部の部室内でカーチャがダラダラとした姿勢で紅茶を飲みながら、アキトと会話するシーン
上手く咀嚼出来てないので言葉にならない……。普通を知ったカーチャの良さが現れていた気がするけど……むむむ
『小説執筆を諦めたソフィア』
良いシーンは浮かぶけど、そこへの道のりを想像出来なくて書き出せない気持ちは滅茶苦茶分かる(個人的な話ですが、最近二次小説を書いたので
ソフィア
「私ね、アニメとか好きだから、よく色んな妄想するんだ。それで、頭の中には色々なお話が合あって……」
「そういうね、頭の中にある設定や話の流れをノートに書き出すのは面白かったんだけど……」
「いざね、そうういうのを、形にしようとすると……どうしたらいいのか分からなくて……」
「頭の中にある、最高の山場のシーンに行くまで……どうやって辿り着くのか、全然想像つかなくて……」
「結局、書き出せなかったんだ……」
書くためには、登場するキャラクターの気持ちに寄り添ってこういう時にはこの子はどうする、とか丁寧に考えていかないと書けない。その思考に凄く時間と熱意を要するので、その大変さに共感した(僕は約100ページ書くのに約3ヶ月掛かった……
『アキトがポカポカから受け取ったもの』
各ヒロインから色々なものを受け取って、ようやくアキト自身が自分の普通(自分自身がどんな人間か)を掴む事ができた
それぞれから何を受け取ったかと言うと
ソフィアから
前に進むための必要な勇気を教えてくれたこと
カーチャから
自分の普通(自分自身がどんな人間か)を認めて、素直にその事実を受け入れようということ
クラリスから
魔法をやるからには、舞台上に立つからには、なるべく観客が楽しいと思えるように頑張るということ
ルーから
自分が楽しいと思えるような仕事をしようということ
ペチカから
裏からで支えて発破を掛けてくれる存在の有難さを教えてくれたこと
ポカポカの五人が居たからこそ、アキトは自分自身と魔法と向き合う事が出来た。仮に誰か一人でも欠けてしまっていたら、アキトとは多分ずっと立ち止まったままだったんじゃないかな……って思う
『ソフィアのアキトへの想いに涙が止まらなかった』
ソフィアはアキトの過去を知っているからこそ、彼に辛い魔法に関わらせることが嫌だった。だからアキトの側で魔法をやりたい想いを胸に秘める事にして、ハッピーライヴの後は魔法を辞めた
ミヤビがライカスクに来てから色んな出来事があった中で、ソフィアは小説を書こうとしたけれど、それもまた諦めてしまう
そしてアキトがあんなにも嫌いだった魔法をもう一度初めて、ソフィアは自分が知るアキトではなくなっていき恐いというか、自分だけ置いておかれた様な心情になったのだと思う
アキトは魔法を始めて、クラリスはルーとライヴをする様になって、ルーは学園を辞めて、ペチカは卒業して働き始める(カーチャだけは変わらず、我が道を征くって感じだけど)
みんながハッピーライヴを経て変わっていったのに、ソフィアだけは変わらない。だからいつまでも変わらない普通で何者でもない状態の自分に嫌になって、ユリコ先生に弟子入りした
僕はその魔法への努力を伴う辛い選択肢を選んだソフィアの事を凄く成長したと思うし、その姿に凄く勇気づけられました(ソフィアが独りで泣くシーンやラストは涙がツーって感じじゃなくてドバドバ出た
アキトとソフィアが結ばれなかったこそ描ける関係性と想いが素晴らしかった、特に最後のソフィアの心の中での言葉
ソフィア
「あなたの選んだ道を、私も選んだ。」
「そして今、みんなと一緒に同じ舞台に立っている。」
「きっと、あなたも、同じ景色を見ている。ステージから見たこの景色をあなたも見ている。」
「それだけで今も繋がっていると思える。それだけで十分――」
「本当に十分だよ、アキトくん――」
【クラリス√After】
『前向きなクラリスを見れて良き……』
ミニストーリー内でエッチって、一体何回言ったのだろうか(笑)
個人的にはクラリスの以下のセリフが心に刺さって良かった
クラリス
「はい。先輩のおかげで――、先輩がこんな私でも受け止めてくれたから、認めたくない自分を認められました」
クラリスがえちちな自分を認められたって意味もあるのだろうけど、離婚した父親の影響で男性の事が特に嫌いだった彼女が、アキトという男性を好きになれた自分を認められたって想いが強いと思う
FDではアキトにべったり甘えることが出来るようになっていて、この変化がクラリスが本当に男性という存在に気を許していったんだなって感じれて凄く良かった
【ペチカ√After】
・晩飯の事会話しながらえちちするの生々しくていいな
・元カレ(ローター)のくだりが面白くて笑ってしまったw
【ソフィア√After】
短い物語だったけど、ちゃんとソフィアの初めての一人の舞台が描かれていて良かった
ソフィアのとっては初めての一人舞台だったからこそ、ポカポカの仲間が居ない不安や失敗する事の恐れが伝わってきた
特に以下のソフィアの心の中での呟きが、僕の気持ちに響いた
ソフィア
(失敗することすら、以前の私ではあり得なかったんだから――)
何も無かったソフィアが新しい事を始めたからこそ得れる感情や立場に気付いた瞬間、新しい自分を肯定して辛いことにも踏み出してみる勇気が伝わってきて良かった
【ルー√After】
ルーはいつも通りで可愛かった~
あとアキトがルーといつもの公園で一緒にライヴをした後に、楽しいなって気持ちになっているところが僕の心に響いた
ライヴへの姿勢が純粋なルーと一緒な事と、喜んでくれているお客さんとの距離が近さの二つから、アキトが魔法楽しいって思えてるんじゃないかって思った
【カーチャ√After】
ドーモ、カーレンティア=サン
いつも通りパワフルな彼女で安心しました。
アキト君はカーチャにア〇ルを開発されて、ヒイヒイ言って欲しいですねw
【さいごに】
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
この感想から何か新しい発見や、気付きがあれば嬉しいなって思います!